じわじわと人気知名度が出てきたロンドンの現在進行形MOD/POWERPOPバンドMORE KICKSの待望のニューアルバムとなるこの2ndは、Dirtnapも触手を伸ばしStardumbと共同という形で登場!SUSPECT PARTSのJamesに、SPEEDWAYSのKris、そしてUKメロディックパンクバンドPAPERJETSのPaoloというメンツは変わらず。やっぱりUKならではのメロディー感は最高で、Mod Punk寄りのパワーポップ、60’sガレージ、BUZZCOCKSな70’sロックンロールパンク感もあるし、曲によってはBEATLESや初期THE WHOな感じもあって、これ幅広い層に受け入れられそう!いやー、やっぱかっこいいっす!Dirtnapがリリースしてるってことでも想像つくようにEXPLODING HEARTS好きな人もチェックだぜ!GUIDED BY VOICESっぽさもあるよ。(O)
GEOFF PALMER “STANDING IN THE SPOTLIGHT” LP/CD
QUEERS、GUTS、CONNECTION、KURT BAKER BANDとバンドをやればどれもが話題になる天才的なポップメロディー職人Geoff Palmerが早くも3枚目のアルバムをリリース。マジで驚異的なペースだね。と思ったら今作のジャケなんかちょっとだけ見覚えありませんか?Dee Dee RamoneがDEE DEE KING名義で89年にリリースした「STANDING IN THE SPOTLIGHT」のフルカバーアルバムでした!なんでも、RAMONESのアルバム丸ごとカバーやってんのに、なんでDee Deeのこれ誰もやらねーんだよってことでしょうね。このオリジナルアルバムはリリース当時Dee Deeがラップをやったりと賛否両論ありましたが、時が経つにつれて時代が早過ぎたと、あとで再評価されたやつです。確かにDee DeeはRAMONESでも、新しいものでも良いものは取り入れてましからね。ラップもやってたけど、フィルスペクターな無敵なポップソングもあったりで良いアルバムですよね。スキップする曲多いですけどね(笑)で、Geoff Palmerによるこのカバーアルバムもしっかりラップもやってるけど、”Baby Doll”なんてBEACH BOYSコーラスに昇華しちゃって、むっちゃくちゃ良い曲にアレンジしてる!しかも”Commotion in the Ocean”なんてラップじゃなくて、極上のバブルガムサーフポップパンクに変えちゃってるしで、正直言ってDee Deeの「STANDING IN THE SPOTLIGHT」を聴けない曲無くしてくれて、現代のパワーポップパンクアルバムにマッシュアップしちゃったのが今作!やっぱこの人才能すごいな!生粋のRAMONESファンも、ポップパンクファンも聴くべし。Kurt Baker、Hayley Crusher、Mass Giorginiも参加してるしね。(O)
VARIOUS ARTISTS “PUNK ROCK RADUNO VOL. 5” LP
日常であったことが日常でなくなるって本当に辛いよね。ようやく今年、イタリアのポップパンクフェス『PUNK ROCK RADUNO』が再開しました!ってことで恒例のコンピレーションアルバムがリリース!半分以上の曲がこの音源のみに収録で、それ以外のバンドもだいたいコンピとかにしか収録されてない曲を提供してるという嬉しい内容!METHADONESとDan Vapid & the Cheatsが未発表曲というだけで、俺は買いますけどね。早く日常が戻って欲しいな。(O)