JAYVEE interview

2005年突然の活動休止、それまで数々のライブをやっていたのでバンド名は聞いたことがあるけど、音は聴いたことがないって人が多数だと思います。男女3人メインボーカルによる掛け合い青春メロディックパンク!ストップ&ゴーを含む変則的展開が彼等の哀愁メロディーをさらに強固なものにしている。12月8日に待望の単独音源がWATERSLIDE RECORDSからリリースされた。残念ながらカナ(ベース、ボーカル)は仕事で欠席となりましたが、フルポン(以下、F。ギター、ボーカル)、タクヤ(以下、T。ギター、ボーカル)、ナカガワ(以下、N。ドラム)にヒストリーを含め聞いてみました。

INTERVIEWED BY:SATOSHI★(HIP CAT’S RECORDS/WITCHCRAFT ACT)

▲単独音源リリースおめでとう。今回の作品はJAYVEEのこれまでのベスト的な内容になってるね。再始動に合わせてタイミングよくリリースされたけど、今回のリリースの経緯を教えて。

T「今回のリリースは、初期メンバーでやってた時の音源をちょっとまとめてみようかという感じで。」

F「そうだね、昔やってたのがカタチにしてなかったし、メンバーも変わったし。新しいのを作りたいので一度まとめようかなと。」

T「次に繋がるように、過去のものは過去のものとして作りたいなと。」

▲なんでWaterslideから?

T「それはたまたまカズさんに音源を作る話をしてて、うちからどうって?おれが振ったというか。上手くやったというか(笑)。」

▲デモテープに収録されている曲も再録されてるけど、今回録り直した音源も含めて自分達的に出来の方はどうですか?個人的に気に入ってる曲等も教えてくださ〜い。

F「別にどれが好きってのはないけど、気に入ってない曲は入れてないから。昔、録ったやつがへたくそだったから取り直したというか。」

▲じゃ、今は上手いと(笑)。レコーディング作業はスムーズに進んだ?

T「いやー、半年かかったからね。」

F「作業工程の一つ一つが時間が空いてたからね。」

T「4月から始めてるのにね。」

F「録り終わってからミックス作業までまた1ヶ月空いたりとか。」

▲2005年に一度活動停止状態に陥ったわけだけど、その理由って言うのはやっぱりメンバーの脱退なのかな?

F「タクヤが就活とか旅行とかで、いなかったんだよ。」

N「インドとか行ってましたよね。」

T「要は仕事が忙しくなっちゃって。」

▲新メンバーはどういういきさつで加入したの?

F「ナカガワはPEACE OF BREADのツチヤに紹介してもらって。」

T「OUT OF STYLeのヤナギにドラムをヘルプでやってもらってたりもしたんだけど、ドラムを探してて。そしたら大学生の子がいるよって教えてもらって。」

N「元々新潟にいたんですけど、PEACE OF BREADと知り合いになって。そういった関係で東京に来た時に紹介してもらいました。」

▲リーダー(カナ)は?

T「リーダーはどうしたんだっけ?」

F「お前が始め連れてきたんだろ?」

▲ナンパ?

N「MALEGOATのタナベさんからですよね。」

T「そうだ、思い出した。吉祥寺のWARPでタナベにベースを探してるという話をしてたら、タナベが別にやってるIDENTITY CRISISってバンドが福井のやつとやってたからメンバー間の距離もあって活動をそんなに出来ていないからってそのバンドのベースだったカナちゃんを紹介してもらって。で、カナちゃんと話したらやりたいと言ってくれて。」

F「カナちゃんは3つバンドやってるよね。」

▲ナカガワくんはJAYVEEに加入して最初の印象は?

N「ほんとフルポン気持ち悪かった。とりあえずタクヤさんと会ったのが加入してから1年後なんですよね。」

F「タクヤが仕事忙しかったから、タクヤ抜きの3人だけで練習してたからね。」

N「二人と年齢差があったので最初の頃は戸惑いましたね。」

▲曲は基本的に二人が作ってると思うけど、それぞれバンド結成時に目指していた音ってどんなの?どんなバンドを目標としていたとか。

T「DILLINEGER FOUR!」

F「そうなの?!DILLINEGER FOURの来日ライブを見た帰りに、バンドやろうぜって前のメンバーと盛り上がって結成した。」

T「目指してたのはDILLINEGER FOURだけど全然そうならない。メンバーみんながボーカル取れるようにはしたかった。」

▲結成時と今では心境の変化とかはある?

T「全然、成長してないもんね。」

F「お前全然してないな。」

T「フルポンが結婚したくらいかな。」

▲二人のギターはパワーコードと細かいおかずに棲み分けが出来ているけど、元々そういった部分は結成当初からイメージがあったの?

F「いや、まずタクヤが難しいの弾けないから。だからそうなってる。」

T「パワーコードしか弾けない。」

F「口でこういうの弾いてって言われて。」

▲はい、つぎー。オリジナルメンバーとして結成当初から二人はずっと一緒だけど、あうんの呼吸みたいなのあるの?

F「基本的にないですね。」

N「いや、それは見ててすごい感じますよ。この二人の相性はすごい良いと思います。」

F「そんなことないよ。」

N「ホモっぽいですね。いつも言い合ってるけど二人っきりになったらすごい仲いいと思います。」

T「曲の作り方は、最近はフルポンが曲を持ってきて、ここはだめ、ここはいいとかおれが精査していくみたな感じになってるかな。」

F「おれは良いと思って持っててるから、うれしくないけどね。」

T「でもセンスはいいんだけどどっかのセンスが欠けてるんだよね。」

F「マジで、すげー知りたい。どこのセンスが悪いの?」(と、この後気にすること数分。。。)

▲ポップで覚えやすいメロディーだけど、歌詞は結構シリアスな感じだね。どんな内容を歌っているの?

T「歌詞はみんなばらばらで作ってるの。」

▲内容で。反骨心みたいな?

T「きれいな歌詞とか好きじゃないから。おれは、なんていうのか、ちくりと最後に刺すような風刺が効いたと言うかそういう。おれはね。特にこだわりを持ってるっていうのはないけど。」

F「おれは、特にないけどね。英語がわかんないし。」

▲自分達で自分達の音楽を形容するとどんな感じ?

T「おれは色んなものを、色んなものっていうか。例えばだけど、やりはしないけどハードコアをやっても、ポップパンクをやっても、イーストベイっぽいのやっても、JAYVEEっぽいと言われるものをやりたいんだよね。」

▲チープだね〜。なんとかミーツD4の劣化版みたいな表現ないの?

(一同爆笑)

F「劣化版ってなんだよ!おれは基本的に自分がリフとかフレーズ持って行って組み立ててるから何々っぽいっての自分では思ってないな。」

T「カナちゃんが歌ってる曲はCIGARETTEMANとかPEAR OF THE WEST、FIFTH HOUR HEROとか好きだから、ああいう感じにしたいなと思って意識して作った。でも、そういうのだけをやりたいわけでなく、曲によって違うから。あんまりバンド知らないから誰っぽいとかわかんないし。」

F「HOT WATER MUSICとか?」

▲フルポン頭大丈夫ですか?(笑)

F「おれはNO IDEAとかRECESSのバンド好きだけど、かといってそういうのはやらないけど。」

N「やらないなら言うなよ!」

▲今作のタイトル『HOPE SPRINGS ETERNAL』というのはどういう思いが込められているのかな?何でこのタイトル?

T「痛いとこついてきたね。」

N「特に思いはないですね。」

T「あえて作って言うとすると。詩の内容をトータルで考えると、どの曲もつながるかなって感じかな。」

F「無理矢理だね。始めは長いのにしようかとも思ったんだけど。いくつかの候補から、選んだので。」

T「どのタイトルも意味は同じ内容だったし。」

▲ジャケ写の少女はどういった考えで。

T「あれはインドに旅行に行ったときに撮った写真なんだけど。今回使った写真は全部そうなんだけど。あの写真を使いたくて、後でいくつかの候補からタイトルを合わせていった。」

▲JAYVEEってバンド名の由来は?

F「みんなでバンド名をいくつか持ち寄ったんだけど、JAYVEEって野球の二軍って意味なんですよ。おれたちは初心者丸出しだし、そんなもんだろって感じで。」

T「語呂も良かったし、当時のメンバーのうちの二人は楽器初心者だったから、一軍目指しましょうみたいな感じで。」

N「最近、意味を知りましたよ。」

T「後、拘りとしてはバンド名を見てぱっとその言葉のイメージがわかるものでないのが良かった。PEACE OF BREADとかすぐわかるじゃん。」

F「JAYVEEで検索すると岡山の野球チーム出てくるしね。」

▲その辺は電波臭いからいいや。共感しているバンドってのは誰?

F「KEEP ON SMILEを一緒にやってた人たち。BLOTTO、FOUR TOMORROW、FIFTH WHEEL、OUT OF STYLeだったり。」

T「やっぱ一緒にやってた人たちは共感出来るからみんなで一緒にやってたわけだしね。」

▲他のバンドはガーッといっちゃって取り残されたけどね。

F「そうだね(笑)。」

T「おれは他にだったら八王子にライブを良く見に行ってたから活動してたバンドでPEACE OF BREAD、RAIN MAKER、FEEL LIKE、LOVE HANDLEとか。」

F「SEE HERとかは一緒に企画やったりしたしね。」

N「最初、加入した時に過去のライブの対バン見てすごいなと思ったんですけどね。」

F「DUDOOSは始めてライブ見た時は衝撃だったな。」

▲こんなもんでいいかな。今後の予定を。2ndアルバム?

T「活動再開したけどちゃんとライブやれてないから、ライブを定期的にやってきたいね。」

F「FEEL LIKEのトリビュート作ろうよ。」

▲はい、こんなもんで。最後に一言づつあれば何か?

F「ライブもどんどんやるので見にきて欲しい。」

N「おれが加入してから4年経ってやっとCDも出せることになったから、どんどん色々やってきたいですね」

T「今までは、前に作ったデモテープしかなくて、ライブ行くきっかけってやっぱり音源を聞いてって循環があると思うけど。今までやってきたものがこれですよという名刺代わりなアルバムになっていて、どのジャンルとか括りなしで聴いて欲しいし。メロディーがあるウタのある音楽が好きな人にはぜひ聴いてレコ発に欲しいなと思います。」

N「おれとカナちゃんが加入してから過去の曲も変わっていると思うので昔から知ってる人にそこも聴いて欲しいです。」

T「自分達の企画も定期的にやっていきますので、よろしくお願いします。」

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