10月
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WS140 / TE-032CD: PSYCHOTIC YOUTH “POWER POP TO DIE FOR” CD
PSYCHOTIC YOUTH
※2015年11月25日リリース予定
※2pp紙ジャケ仕様
※メンバーによる結成からのバックグラウンドを執筆した大長編ライナー付き

FOR FANS OF: PSYCHOTIC YOUTH、SONIC SURF CITY、ポップパンク、パワーポップ、ガレージ・パンク

サイコティック・ユースの名を知ったのは、80年代の終わりskycladからのUS盤”Some Fun”だったような気がする。その後テイチクがユニオン・カーバイド・プロダクションズとともにスウェーデンのパンクとして紹介したのだったか。どちらにしろ、フロントマンのヤルゲン・ウェストマンの書いたライナーを読む限りではその頃に日本のメジャー・レーベルで紹介され、ファン基盤を築いたという認識は薄いように思える。メジャー・レーベルのリリースは主に権利をもっているレーベルと書面でのやりとりで成立するもので、そこにはDIY的に本人が関わるということはあまりなかったのかもしれない。しかしながらここ日本においてはポップ・パンクやパワーポップを聴くものにとっては知っていて当然という大きな存在になっていたと言えるだろう。
90年代のガレージ・パンク、ポップ・パンク、パワーポップの喧噪、まとめて言ってしまうならロックンロールの復権の渦の端っこに居続けた僕のところにヤルゲンから連絡が来たのはバンドが解散した後だった。彼らの最後のアルバムとなる”Stereoids”の日本盤と、ライブ盤をTarget Earthから出してくれないか?ということだった。最初は解散してしまったバンドの音源をリリースするということ自体に興味を持てなかったが、やりとりをする内にだんだんとやりたくなって来た。まず、彼が日本のレーベルを探している中で、ビートやプリムソウルズなどのオリジナル・パワーポップと現行バンドの興味を共存させているとして共通のルーツを持つという意味でTarget Earthを評価してくれていた点、そして僕自身が前からバンドのファンであったこと、上にも書いたように日本ではメジャーから出してて人気、知名度があるんじゃないかと踏んだこと。で、アルバム2枚同時リリースっていう、僕の経済力からするとムリ目なことをやってみた。ライナーはバンドと交流のあったバナナ・エレクターズのNut、ウィンピーズのヒロッキーに頼んで、すごいいいものができた。これが2005年のこと。売れ行きは、良くも悪くもないというか、、、経費が回収できた程度と言えるかもしれない。僕のリリースはいつもそうだけど、出すときは思い入れもあって、これが爆発的に支持されるんじゃないか?と興奮しながら出すんだけど、結果はそうでもないというか(みんな買ってね!)。
ヤルゲンとはその後もやりとりが続き、バンドを一時的に再編して日本に行く、というアイデアはどうか?という打診が来た。僕も乗り気でいろいろ動いて、ライブハウスも押さえたりとしたんだけど、諸々の事情(主に経費面の話です)により、中止にすることになった。話に乗ってくれてたディスガスティーンズなどには本当に申し訳ないことをした。
その後もヤルゲンはバックショッツというロカビリーをベースにしたバンドをやっていたりして、その動向は本人からも報告が来ていたんだけど、2年位前からオリジナル・メンバーによる再結成の話なども舞い込んできていた。僕としてはその動向は気にしつつも、単に友人からのニュースという捉え方をしていた。ところが、2015年夏になり、在東京スウェーデン人の友人ラーズから、サイコティック・ユースが日本に来たいと言っている、というメッセージが来た。2014年にソニック・サーフ・シティが日本に来ていて、その話が伝わったというようなニュアンスであった。ラーズによれば、ソニック・サーフ・シティを呼んだWaterslideにも連絡とってみれば?という話だったので、面識は無かったのだが、会ってみることにした。いままで接点は無かったが、海外のバンドを出したり呼んだりと似たような体験をしているし、呑んでも楽しいので一緒に組んでやることにした。
スウェーデン本国でもツアーがあり、それに併せてベスト盤がリリースされるという話であったので、我々も共同リリースとしてそのベスト盤をリリースすることにした。本国ではメジャーのユニバーサルから出るということだが、それを我々にリリース許可してくれるっていうのも愉快じゃないか!全盛期の音源が中心なんだけど、前時代を網羅していて、初期のいわゆるネオ・ガレージだった時代の音源も含まれる。1985年に出た最初のソノシートの曲も入っているのはなかなかすごいと思う。ライナーは彼自身の筆による長文のバンド・ヒストリー。バンドをどう上手く転がしていくかというどんなバンドも抱える葛藤とDIY的な精神性がにじみ出ている好文章だった。
2015年、10年越しで実現する来日と、このベスト盤をよろしく!
(Target Earth 中上)

th_Photos¥1987

日本ではSONIC SURF CITYに並びスウェーデンポップパンク界を代表するPSYCHOTIC YOUTH!実際の知名度は世界規模で言ってもぶっちぎりでこのPSYCHOTIC YOUTHでしょう。これまでに国内盤もメジャーからリリースしていたり、またアメリカのPOWER POP老舗レーベルBOMPからもリリースしているしね。
その偉大なるスウェーデンのパワーポップパンクバンドが結成から30周年を迎えついに復活を遂げました。その30周年を記念する彼らの歴史を濃縮した30曲入り音源が世界に先駆け日本で登場です!今作はWATERSLIDE RECORDSと、過去にPSYCHOTIC YOUTHのラストアルバムとライブアルバムをリリースしていたTARGET EARTH RECORDSとの共同でリリース!そして当然ながらついに来年初旬、初来日ツアー予定でございます!

結成は1984年ガレージパンクバンドとして結成するもローカルシーンで燻り続けていたんですが、1989年にリリースされた3rdアルバム「SOME FUN」でサーフポップパンクバンドへと生まれ変わり、その瞬間から世界中で大旋風を起こしたのも30代以上の方は覚えているんじゃないでしょうか。国内でも音楽番組で彼らのミュージックビデオを何度も目にしました。
圧倒的なメロディーセンス、バブルガムハーモニー、ダントツのカバーアレンジセンスでパンク、パワーポップファンはもとよりロカビリー/サイコビリーファンまで含む全ロックンロールファンを虜にしているサウンドは何度聴いても時を経てもパワーを失うことなく新たに若い層まで夢中にさせています。しかし悲しいことに現在彼らの音源全てが廃盤になっている状況。30周年を迎えた今こそ何らかの音源をリリースするべきだったでしょう。
そして多くのファンが待ち望んでいたにも関わらず、これまで一度とも叶わなかった初の来日公演をサポートするため、今作が実現。これまでにベスト盤的作品はリリースされておりましたが、権利問題やら何やら大人の事情で全ての活動期間をレーベルの枠を超えて網羅していた作品はありませんでした。今作は彼らの記念すべきデビューシングルからメンバーにより選曲された30年の集大成を完成させました。だって激レアの1stソノシートの曲も入ってるんだぜ!さらに彼らの結成から活動停止や解散から復活に至る経緯まで詳細に記載されたメンバー執筆の長編バイオグラフィーが本当に面白いんです。全人類ロックンロールファン必聴のPSYCHOTIC YOUTH、これは間違いないでしょう!初めて俺が出会った25年前から全く色褪せることのない大興奮のメロディーの応酬です。
(WATERSLIDE RECORDS オニギリギリオ)

(収録曲)
1. Japanese boy (ANEKAカバー)
2. Summer is on
3. Elevator girl
4. How long will it take (PLIMSOULSカバー)
5. Speak the same language
6. Hot rod girl
7. Live for the sun
8. Let’s go (let’s go let’s go)
9. That girl’s alright
10. When you walk in the room (Jackie DeShannonカバー)
11. Mercy
12. Hang around
13. Keeps you running
14. Surrender (CHEAP TRICKカバー)
15. Home alone
16. Dino Andino I & II
17. Walking out on love (PAUL COLLINS’ BEATカバー)
18. Anywhere the girls are
19. Nice girls
20. It won’t be long before we see the sun shine
21. Julie
22. More fun (RADIO BIRDMANカバー)
23. Won’t see me crying
24. Some fun
25. Dirty love
26. Love machine
27. Faster faster
28. Devils train
29. Johnny too bad
30. I just love her ‘cause she’s good in bed







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