ついに90’sエモPOHGOHが日本にやってきます!94年KeithがSLAP OF REALITYが一度解散した後に、そのSLAP OF REALITYのメンバーや、後にDOWN BY LAWへ加入するSamとともにBALANCEを結成(Samは結成後すぐにDOWN BY LAWへ加入するため脱退)。このBALANCEまじでSAMIAM好きなら聴いてください。むちゃくちゃかっこいいんで。が、SLAP OF RELITYが復活すればメジャーと契約できるという話に速攻で乗ったため敢え無く再結成するためにBALANCEは解散… そして残されたKeithはPOHGOHを94年に結成したのでした。そんな感じで始まったバンドだったそうです。
時はまだエモやメロディックと分けて考えられていなかった時代。95年にDISCOUNTとCOMBINATIO GREYとの3 WAY SPLITでこのバンドを知った人も多かったのではないでしょうか?それから、BRAIDとのスプリット、さらに彼らの知名度を決定的にしたのはDEEP ELMの「エモ日記」第一弾に収録されたことでしょう。このコンピに参加したことで、フロリダの1バンドに過ぎなかった彼らの知名度は世界中のマニアックな人たちに一斉に知られることになったはず。まだその当時はDEEPELMを今のようにエモ/インディーロックレーベルという風な位置付けもされてなく、STARMARKETやBUFORDをリリースしてたんでメロディックな人も途中まではこのレーベル追っていたと思うけどだどね。そこまでDEEPELMも大きくなかったし、俺の友達のバンドですらそこに収録されてるからね。
話は逸れましたが、しかし、「エモ日記」に参加した彼らですが、「エモ日記」発表の1年後、97年にリリースした1stアルバム「In Memory Of Bab」は、最初からつまずくことになる。アルバムの1曲目を予定していた名曲”Friend X”が、DEEPELMのコンピに提供してしまっていたばかりにDEEPELMから権利はうちが持ってるから収録しちゃダメと通告を受ける(ホント奴らは残念。LATTERMANも同様にすごく彼らとの契約の縛りで苦しんで解散をすることになった。)しかし気を取り直し、その曲を除いてアルバムを発表したが、さらに、いかんせんローカルレーベルからのリリースで流通が壊滅的だった。リリースから20年以上経た今でもリリース時以上に高い評価を得ているのだけれども、当時日本では入荷するのも困難だった。ってかアメリカ国内でも広まっていない。そして残念にも99年にバンドは解散をしてしまう…
けれど、彼らの評価は皮肉にも解散後に上がり始める。日本でも定期的に再評価されて、うちでも初期音源集「All Along」は彼らのレーベルNew Granada Recordsのデッドストックを何度も入荷して100枚以上販売させてもらった。2001年にSusieは多発性硬化症と診断され、それ以来車椅子の生活でその病気とずっと戦い続けながら、結婚したドラマーのKeithとはREC CENTERをやったりしていたけど、やっぱりみんなが待ち望んでいたのはPOHGOHの再結成だった。もしも、「In Memory Of Bab」がきちんとした流通経路で広まっていたら、絶対にJEJUNE、RAINER MARIAと並ぶ女性ボーカル90年代エモを代表する地位に今日君臨していたといまだに俺は信じているし。
彼らは定期的にというか年に1度くらいのペースで再びPOHGOHを地元のライブハウスでやったりしてたけど、それでもみんなが願っていた完全復活はしなかった。2014年に結成20周年を祝う地元でのライブをやる際に会場限定で50枚のみで3曲入りの10″をリリースするんだけど、このメインボーカルを務めているのは最初のボーカリストKobiで、Susieはコーラスで参加するのみ。恐らくこの時期Susieの体調は悪く必死にリハビリをしていたと思う。
そして2016年頃にKeithからの連絡で、Susieも安定してきて新曲作り始めたからアルバム作って復活しようと思ってるんだっていう話を聞いた。これにはテンション上がった。完成までどうなるかわからないし、本当に復活するんだったら大きなレーベルからリリースした方が彼らのためになると思ったから、とにかくやってみなよ。誰も出してくれるとこなかったらNew Granadaと必要だったら俺がやるからいいじゃんって返して、Keithもそうだよね。って返事くれたな。そして、2017年200枚限定でアナログでリイシューした1stアルバム「In Memory Of Bab」が彼らが思っていた以上の高評価を得た、このことが確実に彼らの心の迷いを消し去ったと思う。
でもって2018年彼らはJ. Robbinsとともに待望の復活作を作り上げた。で、やっぱり日本はお前のとこでやってくれない?アメリカは自分たちでやるからって。えっマジ?本気で言ってるの?って返したらプリプロ聴いてみてってSoundcloudのリンク送ってくれた。聴かなくても断るわけないじゃんか!で、ついに実現となったのが「Secret Club」。
ずっと前から日本に行きたいって言い続けてた。で、去年の10月後半にmalegoatのハジメがアメリカでPOHGOHのライブ見て「クソやばいです。日本呼びましょう!」ってライブ中に連絡くれたんだった。そして、アルバムをリリースするやMINERALとのツアーが決定。Susieがツアーやれるか試してくると少し彼らも不安だったようだけど問題なくやり切り、すぐさまJAWBREAKERの復活ツアーの帯同の指名を受け、Keithから大丈夫日本に行ける。ツアーを組んで欲しいと。彼らの、Susieが車椅子で移動できて無理しないような感じでという要望を叶えるべく、ハジメとも何度もやりとりして彼らのGOサインも出てようやく発表することができました。
ついにPOHGOHが彼らの夢である日本ツアーを実現するためにやってきます。現在もSusieは難病指定されている多発性硬化症と日々戦っています。「Secret Club」の歌詞は彼女が病気を発症してからの思いが詰まっています。訳しながら涙も出たけど、歌詞の終わりは負けないポジティブな思いで溢れている。そんな彼らが日本にやって来たかったという思いがみんなに届きますように!ぜひ各地に足を運んでください。今回のツアーには、POHOGOHの古くからの親友であるRAINER MARIAの歌姫Caitが全公演でソロでオープニングをやってくれます。Susieのために一緒に来てくれるんです。これやばいっしょ。それだけPohgohの日本ツアーを彼女も応援してるんです。その想いに応えるべく、ハジメの在籍しているmalegoatがツアーを一緒にも回ってくれるんです。
そして、ツアーに合わせてリイシューした1stアルバムも売り切れてしまったのでCDで再発します。逃してしまった方、今度こそ手に入れてくださいね。

POHGOHのチケットは本日から発売予定です。詳細はハジメのサイトをチェックしてください!
INFO: http://thelostboys.malegoat.com

It’s real. 🤯thank you to Hajime and Kazu for making this happen!!! And I get to hang with my soul sister Caithlin De Marrais too?! Wow. by Susie
「ついに現実に!この機会をくれたハジメとカズありがとう!親友のCait(Rainer Maria)と一緒に行ける。やった」スージー

More dreams coming true in 2019! by Keith
「2019年またもや夢が叶うぞ!」キース

Uh, so this is actually happening…. 😳 by Matt
「あー、これが現実になったんだ…」マット

POHGOH JAPAN TOUR 2019
9/14(土)大阪 Conpass
POHGOH / Caithlin De Marrais / malegoat / and more
Doors 18:00 Show 18:30

9/15(日)名古屋 Party’z
POHGOH / Caithlin De Marrais / malegoat / and more
Doors 18:00 Show 18:30

9/16(月・祝)東京 Fever
POHGOH / Caithlin De Marrais / malegoat / and more
Doors 18:00 Show 18:30

チケットの購入方法、各公演の詳細はハジメのサイトをチェックしてください!
INFO: http://thelostboys.malegoat.com

POHGOH “Secret Club”

POHGOH “In Memory Of Bab”


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