2月
28

WS: FAT HEAVEN “TRASH LIFE” LP

※2023年3月上旬リリース予定
※COLOR VINYL

DEAD KENNEDYS、LEFTOVER CRACK、OFF WITH THEIR HEADS、MIKEY ERGとの対バン、FESTやPOUZZAといったフェスにも声がかかるほどノリまくっているNYC、ブルックリンの男女ポップパンクトリオ!7年ぶりとなる2ndアルバムを日本国内流通をサポートする形で共同リリースに参加しました。今作は19年カセットオンリーで即完売してしまったミニアルバムから現在もライブでやっている4曲に、デジタルプラットフォームオンリーでリリースされてるTRASHYとのスプリットの2曲に、新曲4曲を加えた10曲入りアルバム。まだまだこのバンド日本では知る人ぞ知るバンドですが、これ確実に日本人の琴線に触れるサウンドなんでチェックを!もろに90’s回帰なポップパンク/メロディックパンクを鳴らしてます!GREEN DAYのようなポップパンクに、DOLLYROTSのようなパワーポップパンク、BOUNCING SOULSのような全員合唱のオーオーコラースもありますよ!だって収録の新曲4曲はBOUNCING SOULSのギタリストPete Steinkopfがプロデュースですから。だもんでモッシュピットの盛り上がりも当然でしょう。でもそれだけじゃない、ハイスクールプロムを彷彿させる甘酸っぱい50’sロックンロールあったりとラモーン的なポップパンク好きな人も気に入ってもらえるやつ!おそらくキャッチーなパンクロックが好きな人は、きっとハマるサウンドって感じっす!Fearless Records、Honest Don’sあたりのバンドにも通じる良い意味でのチープさを持つこのバンド、これから頻繁に名前が聞かれるようになりそうなので、ぜひチェックしてください!

(収録曲)

  1. Quarter Life Crisis
  2. I Am Trash
  3. Doomsday Clock
  4. Miracle
  5. Tarantula
  6. Crybaby
  7. Never Needed You
  8. Suburban Nightmare
  9. Fashionista
  10. Narc

2020年4月に予定されていたMoving Targetsの初来日ツアーは残念ながら、コロナパンデミックの影響で延期となっておりましたが、ついに2023年実現することになりました!やったーーーーー!ついに彼らの動く姿が生で見られるなんて最高!招聘はもちろん2020年に計画をしていたCRADLE TO GRAVEとSPY MASTERでベースを弾き、SQUIRRELFOXというレーベルを運営しているヒデちゃんでっす。

再始動後はこれまでに3枚のアルバムをリリースし、現役バンドとして精力的に活動している彼ら。俺が彼らの音楽に最初に出会ったのは、DOLL No.84(1994年8月号)に、現Snuffy Smilesの栄森さんが寄稿した『メロディック狂必聴ディスク40選』で紹介されたことや、同氏が当時DJをしている時に流していたレコードからだった。そこから、手に入る音源は片っ端から手に入れて、初期の荒々しいサウンドではそのスピードにぶっ飛ばされて、中期以降のアルバムでは聴くごとに感じられる渋さとアレンジ能力の高さを堪能させてもらった。

Moving Targetsの歴史は、1982年の夏、ケニー・チェンバーズとパット・レナードが前身バンドIron Cross(1979 -1980)とは違うことをやるためにMoving Targetsを結成したことで始まる。結成当初はBad BrainsとMission Of Burmaに影響を受けていたが、83年2月にリリースされたHusker Duミニアルバム「Everything Falls Apart」のギターサウンドに大きな衝撃を受け、そのサウンドも攻撃性を増し、そのことがきっかけとなり、ボストンではProletariat、Necros、Negative Approach、Toxic Reasonsなどといったハードコア勢とも一緒にライブをやるようになる。ここまでは、ただの1ローカルバンドに過ぎなかったのだが、Conflict Recordsのコンピレーションアルバム「Bands That Could Be God」に誘われて録音した”Changing Your Mind”、”Waiting For The End”、”Selfish”が各方面から絶賛され一気に彼らの名は知られることになっていく。

俄然、やる気を出した彼らはついに85年アルバム「Burning In Water」を制作し、Taangと契約を結び、2ndアルバム「Brave Noise」(89年リリース)、3rdアルバム「Fall」(91年リリース)と続々と作品をリリース。そこからの彼らの活躍はみなさんご存知のように世界中に影響を与えるまで徐々に上り詰めて行くのだった。しかし、このすぐ後にバンド内部は色々変わっていってしまったようだ。93年にリリースされた4thアルバム「Take This Ride」ではこれまでのメンバーはケニー以外いなくなり、この作品は実質、彼のソロアルバムのような感じになってしまった。そして、活動停止。その後ケニー・チェンバーズはソロとして活動していくことになる。けれども多くの人はMoving Targetsの復活を待ち続けていたのだった。ただ、ケニー・チェンバーズ自体はオリジナルメンバーの死などもあり、Moving Targetsを再び動かすことに興味はなくなっていたそうだ。

2016年Boss Tuneageが彼らの初期を含めたデモ音源をリイシュー。すると、Moving Targetsが大好き過ぎて全ての曲を完璧に演奏することができるカナダの若者2人がケニー・チェンバーズの心を動かしたのだった。そして、ついにその若者2人と共に新生Moving Targetsは始動。

2018年にヨーロッパツアーを行い圧倒的なライブパフォーマンスで賞賛された新たなMoving Targetsは、現在進行形のバンドとして完全復活を遂げる。その翌年である2019年に25年ぶりとなる復活第一弾フルアルバム「Wires」を世に送り出した。これはマジで感動した。あのMoving Targetsがリアルタイムで復活して新作をリリースしてくれるなんて。

翌年、コロナパンデミックにより全米ロックダウンのわずか数時間前にアメリカを旅立ちカナダで制作された「Humbucker」。もしかしたら当分再入国できないかもしれない状況で、飛び出ちゃうってすごい行動力だよな。

そして2023年現在、彼らは一切歩みを止めていない。J.Robbins (JAWBOX、BURNING AIRLINES、etc)を迎えてMagpie Cage Recording Studioでレコーディングを行い産み落としたのは復活後3枚目のフルアルバムとなる「In The Dust」。この最新作は、ぱっと聞きだと地味な印象を受けるかもしれない。だが、聴くごとにどんどんその良さが染み込んできて気付いた時にめちゃくちゃハマるアルバムだ。

彼らのレコードを聴くたびに思うことは、多くのバンドがHusker Duと並び、Moving Targetsに影響を受けていることがわかるだろう。特にDrive、Exit Condition、Midway StillといったUKメロディックバンドの音源も聴き直してみて欲しい。かなりパクってんじゃんと思うフレーズもあったりするんで。

こうして精力的に活動を続けているMoving Targets。今回の日本ツアーはバンドが切望し実現するもの。過去に比べるとぽっちゃりしたケニー・チェンバーズだが、歌声は全く衰えることなく、より説得力を増している。3年待たされましたがついに実現するんだ。これは絶対に見逃せない。

MOVING TARGETS “JAPAN TOUR 2023”

5/3(水)東京ー鶯谷WHAT’S UP

5/4(木)大阪ー難波BEARS

5/5(金)京都ー京都POP! PIZZA

5/6(土)愛知ー名古屋246

5/7(日)横浜ー天王町OLIVE

5/8(月)東京ー新代田FEVER

前売予約の詳細は招聘元のSQUIRREL FOXへ。伝説のメロディックパンクバンドの初来日見逃さないでほしい!
https://squirrelfox.wixsite.com/squirrelfox

ちなみに復活後にドラムを叩いているEmilienは、現在のNILSにも参加しているし、WaterslideでリリースをさせてもらったTHE LAST MILEでも活動中というわんぱくぶり。

復活後のMoving Targetsの音源はこちらから


2月
14

RGF-166/WS252: RAGING NATHANS “STILL SPITING BLOOD” CD

※2023年3月8日リリース予定
※帯付き紙ジャケ仕様、歌詞対訳付き(CDバージョンはジャケの色が異なります)

RAGING NATHANS 5枚目のアルバムで再びWaterslideへカムバック!残念ながら日本での知名度はまだ低いですが、圧倒的なツアー数でアメリカ、ヨーロッパではかなりの人気を博しているバンド。ギターボーカルで中心人物のJoshはDOPAMINESでも活動していますし、運営しているレーベルRad Girlfriend Recordsでは、LEATHERFACEの1stアルバム”Cheery Knowle”のリイシュー盤を一緒に共同リリースしています。前作『Waste My Heart』から引き継いだ、よりメロディアスでポップな側面にOi Punk/ストリートパンクばりのシンガロングなサビを前面に出し、より盛り上がり必死なパンクロックを奏でている。ほんと1曲目からラストまで、次々と名曲を繰り出して来ているんだよ!これ、相当貪欲に色々な音楽を聴いているからこそ出せる音だと思います!アップビートなテンポと、戦闘的なギター、リードと全員合唱のサビ、全てがバンドの最高傑作。これは、過去の作品を非難しているのではなく、彼らはアルバムを出すたびにどんどん良くなっていくバンドなんですよ。ほんとアルバムごとにさらに良くなっていくってのは謎!PROPAGANDHIのアグレッシブなソウルに軽いひねりを加えたようなギターと歌詞、そしてラモーンズが続くシンプルなポップなロックンロールサウンドが完璧にブレンドされており、このアルバムは最初から最後まで全ての曲が聴きごたえのあるものになっている。ポップだけどその前にパンクロック!

(収録曲)

  1. Head In A Hole
  2. And You Know I Know
  3. Fucked Olympia
  4. Doubt
  5. The Lime Pit
  6. Still Spitting Blood
  7. Nothing I Can Do
  8. The Answer (Smoke Em)
  9. Waste Of Time
  10. This World

2月
08

WS231: SINGING LUNGS “COMING AROUND” LP

※2023年2月24日リリース予定
※歌詞対訳付き
※COLOR VINYL

エモリバイバルレーベルCount Your Lucky Stardsとともにこれまでリリースされた音源に注目していたミシガン州の90’sメロディックギターリバイバルバンド、SINGING LUNGSの2ndアルバムをアナログオンリーでリリース!後期HUSKER DU~SUGARやLEMONHEADSなサウンドを鳴らしていたCHEAP GIRLSのBenが地元の仲間たちと、青春時代に聴き漁っていた90年代のオルタナティブ/グランジシーンのようなサウンドを求めて結成したのがこのバンド。まさに、90年代のパンクロック、パンクロックがまだアンダーグラウンドでありながら、当時みんながCMJなどで毎月チェックしていて、ブレイクしそうだった頃を思い出させてくれます。ギタートーンは80年代のミネアポリスサウンドを感じさせ、REPLACEMENTSやもちろんHUSKER DUな感じです。さらにこのバンドの特徴は、あの時代のUKメロディックパンクバンドのDNAも強く感じさせるもので、個人的にはLOVEJUNKやEXIT CONDITION、STOKOEといったバンドが好きな人にも受け入れられるだろう。もちろん、NILS、後期DOUGHBOYS、LEMONHEADS、SMOKING POPES、SUPERCHUNKやGIN BLOSSOMSといったバンドも思い浮かびます。これはあの時代リアルタイムにその周辺のサウンドを聴いていた方は、懐かしいでしょう!もうほんと渋くてじわじわ染みてくる感じです。

ゲストボーカルとしてLaura Stevenson、Rick Johnson (MUSTARD PLUG)、Jamie Woolford (THE STEREO)が参加。さらにゲストギターにはMiski Dee Rodriguez (CITY MOUSE)も参加。レコーディングはRick Johnson(MUSTARD PLUGのベーシスト)、マスタリングはJustin Perkins(SCREECHING WEASEL、RIVERDALES)。そしてアートワークは89年からLookout! Recordsで働き始め、97年にレーベル権利を買取り、レーベル終焉まで運営していたChristopher Appelgrenによるもので、全てにおいてまで90年代に拘った作品づくりです!今作はCount Your Lucky Stars (US)、Sell The Heart Records (US)、 Engineer Records (UK)との共同リリース。

(収録曲)

  1. Where I’m At
  2. How Could I Know
  3. Around Again
  4. Come Down Hard
  5. See You
  6. Static
  7. Present Tense
  8. Better Than Nothing
  9. It Gets Better
  10. Read a Book and Take a Nap
  11. What You Hide Behind