オリジナル盤は88年にピンク色でRoadkillからリリース、同年に新聞配達のアニメジャケでUKのWetspotsからリリース。この2種類のオリジナル盤にのみ14曲目に”Boogada”という曲が収録されている。で91年に黄色ジャケでドイツからリリースされてるけどこれはメンバーの許可を受けていないので、ブート扱い。で、92年に緑色でLookout!からリイシューされて多くの人に知られることになったわけです。時を経て、2008年Recessからピンク色でリイシュー。その後は、なかなか再発されることはなかったけど、ついにイタリアのStripedがアナログリイシュー!んでもって、このリイシュー盤はファンであれば絶対に手に入れるべき内容。残念ながら、今回のリイシュー盤には”Boogada”は収録されていません。LP1にはアルバム26曲がそのまま収録といっても2020年にBenがリマスタリングをしたもの(デジタル販売されてるやつ)をマスター音源として使用してるのでこれまでよりもクリアなサウンドでギターが厚くなってる。LP2には88年の、レコーディング時のメンバーによるライブ音源が14曲収録。Fishのライナーによってこのボーナスであるライブの音源が、初めてGilmanでやったときのものということが発覚!そして、ここからが大事で、30x30cmの大型ブックレットにはAndrea MangesによるBen Weaselのインタビューが掲載(Ben Weaselと名乗るようになったのかとか、初期の活動、バンド内部での人間関係などめっちゃ面白い!)、そしてメンバーであったFish本人によるどうしてWEASELに加入することになったのか?や、Gilmanでやった初のカリフォルニアツアーのことなども掲載されてるんですよ。しかもFishは想像していたような人だった!もう、正直このブックレットのために俺は欲しいのです。1stのスラッシュ期(でもMurder In The Brady Houseというポップパンク大名曲収録)を経て、徐々にポップパンク期へと向かうブットビ時代を記録しているのが今作なんです。スラッシュハードコア好きな人も余裕で楽しめるし、”Stupid Over You”、”Sunshine”、”Supermarket Fantasy”、”Hey Suburbia”といった今でも彼らの曲の中でも大人気なポップパンクチューンが収録されてますからね。オリジナルドラマーのSteve Cheese最後のアルバムです。(O)