6月
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WS217: THE MSGS “GHOST” CD

※2020年8月19日リリース予定
※mixed by Matt Allison(Alkaline Trio、The Menzingers、The Lawrence Arms)

FOR FANS OF: GREEN DAY、DESCENDENTS、MR.T EXPERIENCE、中期LEMONHEADS、THE POSIES、TEENAGE BOTTLEROCKET、BRACKET、DANNY VAPID

九州といえばSCREAMING FAT RAT、PEAR OF THE WEST。それにあの1000 TRAVELS OF JAWAHARLALを始めとする層の厚いメロディックパンクバンドが真っ先に思い浮かぶけど、古くからジャンルを問わず良質なバンドを産み出してきてもいる。このTHE MSGSも1stアルバムでポップパンクファンにはすでに知られている存在になってるよね。イギリスから福岡へ移住したポールを中心に、snarekillsnationなどで活動しているGIVEGIVE、MIRABILLISやthe PRACTICEのサポートも務めるTetsuにより結成。2017年に1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL、PEAR OF THE WEST、threadyarnなどのリリースでもお馴染みのimomushi recordsからリリースした初の純粋なポップパンクバンドで、リリースされると3コードポップパンクファンの間ではすぐに話題になったよね。すでにHARD-ONS、TEENAGE BOTTLEROCKET、ACCIDENTEでも共演を果たしているし。そのTHE MSGSの待望の2ndアルバムはWaterslideからのリリースとなりました!そして、ヨーロッパでもMonster Zero Recordsからと決定してますよ。
そう、1stアルバムは、Lookout! RecordsやMutant Pop Recordsな90’sポップパンク全開でGREEN DAYファンからも人気があったのも頷けるサウンドだった。この2ndアルバムでは、そのポップでほろ苦いグッドメロディーはそのままなんだけど、さらに彼らの持つ音楽の引き出しを広げた内容になってるんですよ。実際に個人的にこんな表情をこのバンドが見せるとは思ってもなかったと言うのが俺の個人的な感想。もちろん、良い意味でだよ。彼らのサウンドの核になっているのは、もちろんポップパンク。でも、Danny VapidやカナダのSTAND GTなんかを思い出させるパワーポップパンク要素もあり、LEMONHEADSやTHE POSIESのような90年代のCMJ的なメロディックギターサウンドを奏でる「Alison」って言う曲まであるんだもん。で、先日リリースしたデジタルコンピアルバムにも収録したこのアルバムではラストに収録の曲の出だしのイントロなんてもろにCRUZIANしちゃってるしね!このアルバムでもっと多くのポップ/メロディックパンク好きにも注目されるようになるでしょう!いや、なって欲しい!そんで、このアルバムは、メロディック界のレコーディングにおいては超重鎮のMatt Allisonのミックスが冴え渡ってますよ。この情報だけでシカゴメロディクファンはおお!ってなるよね。

(収録曲)
1. September SKy
2. Home
3. Victoria
4. Half
5. Tarantula
6. Morning Sun
7. Everlong
8. Alison
9. You Dont Have To Go
10. Ray Gun


WS214: DIAZ BROTHERS “S/T” CD

※2020年6月19日リリース予定

2015年Dickieの訃報により活動が停止してしまったH.D.Qでしたが、ついに残されたメンバーが悲しみを乗り越え再始動。そして、今作は往年の哀愁メロディックの復活です!もちろんH.D.Qの唯一のオリジナルメンバーDickie亡き今は、H.D.Q名義こそ封印しましたが、H.D.Qと言われみんなが頭に浮かぶH.D.Qサウンドはゴリーがヴォーカリストになってからのメロディックサウンドなんじゃないだろうかと思うんで、変名はする必要はあったのかなと思っちゃいますが。そこはやっぱりディッキーとゴリーの友情においてはそうする必要があったんだろう。今作は、残されたメンバーに加え、UKエモーショナルメロディックのSHUTDOWN、そして近年ではTHIRY SIX STRATEGIESで活動していたナイルを迎え、DIAZ BROTHERSと名乗っての登場!これが文句なしの素晴らしさで驚きすら覚えました!JONESの頃のヴォーカルに戻ったというかSTOKOEのEP時のような引っ込んだヴォーカルでこの少しシャガれてパワフルでのびやかな声質こそゴリーの持ち味であり、見事にその声が生かされた楽曲に涙!!1曲目から素晴らしすぎる!H.D.Qそしてこの手のサウンドの大元となるLEATERFACEとはギター・ワークが棲み分けができている所、かといってJONESでもないスピード感と耳に残るメロディーでディッキーの存在を継承しつつ自身のギターサウンドが素晴らしい!何よりUKメロディック狂なら何処かで耳にしたであろう数々のバンドのフレーズが取り入れられていて時折HOOTON 3 CARやBROCCOLIを思わせて、総評してUK哀愁メロディックを体現しているのがデカい。ここ最近のベテラン勢による新バンドはダイナミックさやヴォーカルを前に出す感じが主流に思えました、ヴォーカルを引っ込めた事で古き良きサンダーランド・サウンドの復活!これは名作誕生!ゴリーの歌詞はディッキーへのメッセージで溢れていて、やっぱり二人の間には二人にしかわからないことがたくさんあるんだろうなと思わされました。まあ、当然っちゃ当然だけど。人生ってせつねーな。(O)

(収録曲)
1 ALL OF YOU
2 SCORCHED
3 THE HARDEST GOODBYE
4 MELANCHOLY HAND GRENADES
5 HEAVEN KNOWS
6 EMPTY BAR STOOL
7 THIS IS MY OPPRESSOR
8 ON MEMORY HILL
9 I SEE NO JUSTIFICATION
10 THIS HATING NATION

アナログ盤はBOSS TUNAEGAからの登場です。

BTRC12-144: DIAZ BROTHERS “S/T” LP+CD

※2020年6月下旬リリース予定(到着次第のリリース)
※同内容CD付

CDと同内容です。

(収録曲)
A1 ALL OF YOU
A2 SCORCHED
A3 THE HARDEST GOODBYE
A4 MELANCHOLY HAND GRENADES
A5 HEAVEN KNOWS

B1 EMPTY BAR STOOL
B2 THIS IS MY OPPRESSOR
B3 ON MEMORY HILL
B4 I SEE NO JUSTIFICATION
B5 THIS HATING NATION


WS-COVID-19: VARIOUS ARTISTS “Stay healthy, stay calm, and stay positive” digital

国内で初めての感染者が確認されたと発表があったのは1月16日。2月に入って国内感染者数は渡航歴のない人も増えていって、街中での感染者も増えていった。その最中、ワイドショーではライブハウスでのクラスターが大々的報道され、ライブハウス=感染する。な、形でライブハウスに行ったこともないコメンテーターたちが好き勝手に見当違いな発言をしました。そして、音楽イベントの自粛も要請され始めた。

そして2月27日、全国すべての小中高校などを週明けの3月2日から春休みまでの間、臨時休校すると突然総理が宣言。関係各所への事前のネゴもなしにね。現場は相当混乱してました。もう、この頃には韓国やイタリアでも感染者が急増してて日本でも連日報道されてたから、これはやばいことが起きてるなとみんな思い始めてましたよね。イタリアの友達からもロックダウンになって外に出ることもできないんだよという連絡が届きはじめた。毎年イタリアで行われてるポップパンクフェス、PUNK ROCK RADUNO今年どうなるの?って聞いたら、それまでに収束すればやるつもりだけど、今はそれどころじゃないって感じだった。それはそうだ。けど、日本はこの時点でもまだオリンピックの延期、中止の判断も発表してませんしやる気満々でしたよね。

3月に入っても状況はさらに悪くなっていった。アメリカのニューヨークもとんでもないことになってたし、ドイツや他の国の大都市も続々とロックダウンされていった。この時期は、海外の友達やバンド関係者からロックダウンマジでつまらねーとか(これはニューヨークのブルックリンの友達からでそりゃ毎日家にいたらそうだよな)、あまりに暇でレコード棚をABC順にもう3回も並べ替えたとか(これは何人もいた。どこの国のコレクターもみんな発想が同じでアホwww)、ジムとかやらないけどすることないから自分の部屋にパイプ組んでジムっぽいの作ったとか(はい、優勝はこのフィンランド人!)、で、みんなに日本は普通に生活してて大丈夫なのか?と逆に心配されてました。そう、この時期、海外は厳しい外出規制がかかってるから日本へ荷物を送ることが今出来ないと多くのレーベルに言われました… また、日本から海外へ送った荷物も、日本から発送されていないままになっていた…

こんな状況になってようやく、晋ちゃんもようやく3月24日にオリンピックの延期を決定。すると、驚くように国内の感染者数が急にうなぎ登りに増えた。当然のことながら、オリンピックのために感染者数を操作してたんじゃないか?なんて声も聞こえるようになった。我が家の娘たちは新宿区の公立小学校なので、オリンピックに何らかの形で参加するって言われてたので、オリンピックの延期が決まったときはホッとした。熱中症ですら心配していたからね。

政府も都知事の小池のおばちゃん(うちの次女の呼び方)も急にやる気スイッチ入ったようで、週末の不要不急の外出自粛を要請するようになったのです。はい、この時、今年の流行語大賞にランクインする予定の「オーバーシュート」、「ロックダウン」、「3密(密です)」というキャッチーなフレーズを小池のおばちゃんが、豹変したかのごとく臨時会見ショーで繰り広げました。これまでの態度から急にリーダーシップを取り始めたことにツッコミの声もありましたが、どんどん多くの都民は不安も煽られていくことになりました。

そして、このコンピを作ろうと思った決定打、「アベノマスク」の配布の決定を晋ちゃんがドヤ顔でしたのを見たことでした。おいおい、オリンピック延期前は、大丈夫って言っておきながら(もちろんその時すでに多くの人が大丈夫だとは思ってなかったけど)、マスクもすぐに市場に出回るって官房長官が言ってたのに、休業を要請しながら補償も決定していないのに、布マスクを1家庭に2枚?!会見を聞いた時、すぐに理解できなかったな。時間が経っても、えっこれが現代の日本の総理大臣+内閣が国民を安心させるために考えたことなのかよ…と。このマスク配布を支持した人もいたみたいだけど、個人的には悔しかったし悲しかった。コロナの感染を拡大させないことは1人1人に出来ることだし、起きてしまったことはどうにか止めるように1人1人が動くしかないと思っていたけどさ。えっこれだけ?ってさ。

そこへ追い打ちをかけるように「緊急事態宣言」で煽るわ煽る。ブラジルの親戚からマスク送ろうかなんて言われる始末でしたよ。「お前らの方が危険だろ(笑)」って返信したけどね。ライブハウスは当然のことながら営業再開どころか存続が困難になり、多くの会社は通勤時の感染を防ぐためにテレワークとなり、不要不急の外出自粛を要請され、飲食店は休業したり短縮営業になったり、自粛ポリスが工作を行ったり、Twitterでも正義が叫ばれ、どんどん閉塞感で息苦しくなっていった。そんなどんよりしたストレス下のどんよりとした空気がたまらなかった。もうあの頃はマジであの空気感嫌だった。国も、ネットもネガティブなことばっかりでさ。俺ですら、そう思ったんだから、もっとたまらない思いの人は多いだろう。

これからもコロナウィルスの特効薬が見つかるまでは、週末もコロナ以前のような生活はできないことが個々人の判断で現状は続ていく。海外ではいまだにロックダウン中の都市もある。国内も感染者数は増えたり減ったりをまだ繰り返してるしさ(特に東京)。俺はこれまでの人生で落ち込んだ時はいつも音楽に救われてきた。今もそう。だからこの閉塞感が高まっていた中、そういった何人かの人の気分を少しでも和らげることが出来たらと思ってコンピレーションアルバムを作ろうと思ったのがきっかけ。これまでにWaterslideからリリースした(リリースする予定の)バンドに趣旨を説明し、賛同してもらったバンドの協力を得て発表するのが今作。NYP(Name Your Price)としているので、無料でダウンロードしてもらって構いません。もし、お気に入りのバンドを見つけることができたら、そのバンドの音源を買ったり、今後ライブハウスが再開されたらそのバンドのライブを見にいってサポートしてもらえたらと思います。

最後にこのコンピに参加してくれたバンド、アートアークで協力してくれたマリオくん、音源のマスタリングをしてくれたトモロー(THE HUM HUMS/WOODCOCKS/MARCONIC SABRES)に感謝です。Waterslideはありがたいことに今年で25周年目を迎えることができました。ありがとうありがとう。

世界中の多くの人に届くことを目的としているので今回は初のデジタルリリースです。サブスクとは話は別です。

少しでも多くの人がこのコンピを聴いて、音楽の力を思い直してもらえたら。音楽の言葉って世界中で色々な言葉であるけど、一番好きなのが漢字で書く音楽。「音を楽しむ」。聴いている少しの時間、楽しい気持ちになってくれたらやった意味があるのかなと思ってます。あっ、収録曲はこれから差し替えになるバンドもあります。非常事態宣言も出てレコーディングが途中で中止になってるバンドもいますので。なので、一度ダウンロードしたからと安心せずにこまめにBandcampチェックしてみてください。

色々と書きましたが、こんな世の中だけど楽しめる時はしっかり楽しみましょうよ!ってことです。

オニギリギリオ(Waterslide Records 1995-2020)2020年6月5日

(収録バンド/収録曲)
1. THE HUM HUMS – Toss And Turn(新曲)
2. FELIX!(THE BAND) – Back To You
3. TURNCOAT – Still Trust You
4. SHIPYARDS – Right
5. WORTHWHILE WAY – SOARING SWALLOWS(新曲)
6. WIMPY’S – Isolation
7. SATURDAY NIGHT KARAOKE – Do The Gawking Geek
8. upstairs – Que Sera Sera(バージョン違い)
9. GIRLFRIEND- Once More Again(新曲)
10. offseason – uperarm(ミックス違い)
11. SLUGGERMACHINE – feb 19(新曲)
12. NAVEL – Rainfall(original 2000ver.)
13. bows- Why does it always end up like this?
14. THE URCHIN – Bike Song
15. falls- arowana
16. THE MSGS – Ray Gun(新曲)
17. THE CCS – everywhere(新曲)
18. VELOCITY- Hope
19. THE NERDY JUGHEADS – She’s A Teaser
20. THE HATHAWAYS – (Anyway) She Is The One For Me(新曲)
21. SUSPENDED GIRLS – I’m o.k., You are o.k.
22. Pelotan – Little Suzuki(新曲)
23. PIGGIES – never be ok (remote version) (新曲)
24. BUTTERDOG – DO IT TODAY

Hi friends, there!

Hope all is well with you, your relatives, and your important one. So sorry for the one who lost your important one due to corona virus. We are truly sorry from the bottom of our heart.
A lot of people still have to stay at home. And almost everyone still refrain from going out unnecessarily. Can’t believe this is 2020. Corona virus (COVID-19) is everywhere around the world and totally changing our lifestyle… When I was a kid, I thought 2020 would be fuckin’ future like cars flying into tube in the air. Thought the future was in unbelievable peace. Today, we don’t live in Mars yet, there’s no Doraemon, still war for money and fuckin’ racism, and now we’re afraid of unseen virus.
Here we are from Japan. We hope our music make you cheer up for a while. We do hope let’s get over through this situation. Hope our friends around the world have some fun time with this compilation album and see you soon again. Let’s smile together again.
We can’t save the world, but music may save someone for moment like music always save me when I’m down.
Of course, this is NYP, so you can download with free. You don’t need to pay for this. But if you find some favorite bands on this compilation album, then go get their releases and support them when you can. That’s my wish! Still, it’s impossible to play gigs around the world. Like your country, most of fest were canceled here, too. This is not the world what I wished, but this is the reality now. So let’s get over this!

At last, I wanna thank all the bands on this. They are/will be on Waterslide records. Also, big hug to Mario for the beautiful artwork, and Tomoro for the mastering. Arigato!

Stay healthy, stay calm, and stay positive. Respect each other.

Love our friends,
Kazu Waterslide + the bands on this comp.

Corona patch by rhythm (http://instagram.com/10_rhythm)

Illustration and design by mario mandala, 2020 (https://mariomandala.com/)

Mastered by Tomoro (THE HUM HUMS / THE WOODCOCKS / MARCONIC SABRES)

今作のアートワークを手がけてくれたmario mandalaによる「Stay healthy, stay calm, and stay positive」Tシャツも販売中です。

詳細はこちらのリンク先(http://lateuk.com/)をチェックしてください。