WS: FAT HEAVEN “TRASH LIFE” LP
※2023年3月上旬リリース予定
※COLOR VINYL
DEAD KENNEDYS、LEFTOVER CRACK、OFF WITH THEIR HEADS、MIKEY ERGとの対バン、FESTやPOUZZAといったフェスにも声がかかるほどノリまくっているNYC、ブルックリンの男女ポップパンクトリオ!7年ぶりとなる2ndアルバムを日本国内流通をサポートする形で共同リリースに参加しました。今作は19年カセットオンリーで即完売してしまったミニアルバムから現在もライブでやっている4曲に、デジタルプラットフォームオンリーでリリースされてるTRASHYとのスプリットの2曲に、新曲4曲を加えた10曲入りアルバム。まだまだこのバンド日本では知る人ぞ知るバンドですが、これ確実に日本人の琴線に触れるサウンドなんでチェックを!もろに90’s回帰なポップパンク/メロディックパンクを鳴らしてます!GREEN DAYのようなポップパンクに、DOLLYROTSのようなパワーポップパンク、BOUNCING SOULSのような全員合唱のオーオーコラースもありますよ!だって収録の新曲4曲はBOUNCING SOULSのギタリストPete Steinkopfがプロデュースですから。だもんでモッシュピットの盛り上がりも当然でしょう。でもそれだけじゃない、ハイスクールプロムを彷彿させる甘酸っぱい50’sロックンロールあったりとラモーン的なポップパンク好きな人も気に入ってもらえるやつ!おそらくキャッチーなパンクロックが好きな人は、きっとハマるサウンドって感じっす!Fearless Records、Honest Don’sあたりのバンドにも通じる良い意味でのチープさを持つこのバンド、これから頻繁に名前が聞かれるようになりそうなので、ぜひチェックしてください!
(収録曲)
2020年4月に予定されていたMoving Targetsの初来日ツアーは残念ながら、コロナパンデミックの影響で延期となっておりましたが、ついに2023年実現することになりました!やったーーーーー!ついに彼らの動く姿が生で見られるなんて最高!招聘はもちろん2020年に計画をしていたCRADLE TO GRAVEとSPY MASTERでベースを弾き、SQUIRRELFOXというレーベルを運営しているヒデちゃんでっす。
再始動後はこれまでに3枚のアルバムをリリースし、現役バンドとして精力的に活動している彼ら。俺が彼らの音楽に最初に出会ったのは、DOLL No.84(1994年8月号)に、現Snuffy Smilesの栄森さんが寄稿した『メロディック狂必聴ディスク40選』で紹介されたことや、同氏が当時DJをしている時に流していたレコードからだった。そこから、手に入る音源は片っ端から手に入れて、初期の荒々しいサウンドではそのスピードにぶっ飛ばされて、中期以降のアルバムでは聴くごとに感じられる渋さとアレンジ能力の高さを堪能させてもらった。
Moving Targetsの歴史は、1982年の夏、ケニー・チェンバーズとパット・レナードが前身バンドIron Cross(1979 -1980)とは違うことをやるためにMoving Targetsを結成したことで始まる。結成当初はBad BrainsとMission Of Burmaに影響を受けていたが、83年2月にリリースされたHusker Duミニアルバム「Everything Falls Apart」のギターサウンドに大きな衝撃を受け、そのサウンドも攻撃性を増し、そのことがきっかけとなり、ボストンではProletariat、Necros、Negative Approach、Toxic Reasonsなどといったハードコア勢とも一緒にライブをやるようになる。ここまでは、ただの1ローカルバンドに過ぎなかったのだが、Conflict Recordsのコンピレーションアルバム「Bands That Could Be God」に誘われて録音した”Changing Your Mind”、”Waiting For The End”、”Selfish”が各方面から絶賛され一気に彼らの名は知られることになっていく。
俄然、やる気を出した彼らはついに85年アルバム「Burning In Water」を制作し、Taangと契約を結び、2ndアルバム「Brave Noise」(89年リリース)、3rdアルバム「Fall」(91年リリース)と続々と作品をリリース。そこからの彼らの活躍はみなさんご存知のように世界中に影響を与えるまで徐々に上り詰めて行くのだった。しかし、このすぐ後にバンド内部は色々変わっていってしまったようだ。93年にリリースされた4thアルバム「Take This Ride」ではこれまでのメンバーはケニー以外いなくなり、この作品は実質、彼のソロアルバムのような感じになってしまった。そして、活動停止。その後ケニー・チェンバーズはソロとして活動していくことになる。けれども多くの人はMoving Targetsの復活を待ち続けていたのだった。ただ、ケニー・チェンバーズ自体はオリジナルメンバーの死などもあり、Moving Targetsを再び動かすことに興味はなくなっていたそうだ。
2016年Boss Tuneageが彼らの初期を含めたデモ音源をリイシュー。すると、Moving Targetsが大好き過ぎて全ての曲を完璧に演奏することができるカナダの若者2人がケニー・チェンバーズの心を動かしたのだった。そして、ついにその若者2人と共に新生Moving Targetsは始動。
2018年にヨーロッパツアーを行い圧倒的なライブパフォーマンスで賞賛された新たなMoving Targetsは、現在進行形のバンドとして完全復活を遂げる。その翌年である2019年に25年ぶりとなる復活第一弾フルアルバム「Wires」を世に送り出した。これはマジで感動した。あのMoving Targetsがリアルタイムで復活して新作をリリースしてくれるなんて。
翌年、コロナパンデミックにより全米ロックダウンのわずか数時間前にアメリカを旅立ちカナダで制作された「Humbucker」。もしかしたら当分再入国できないかもしれない状況で、飛び出ちゃうってすごい行動力だよな。
そして2023年現在、彼らは一切歩みを止めていない。J.Robbins (JAWBOX、BURNING AIRLINES、etc)を迎えてMagpie Cage Recording Studioでレコーディングを行い産み落としたのは復活後3枚目のフルアルバムとなる「In The Dust」。この最新作は、ぱっと聞きだと地味な印象を受けるかもしれない。だが、聴くごとにどんどんその良さが染み込んできて気付いた時にめちゃくちゃハマるアルバムだ。
彼らのレコードを聴くたびに思うことは、多くのバンドがHusker Duと並び、Moving Targetsに影響を受けていることがわかるだろう。特にDrive、Exit Condition、Midway StillといったUKメロディックバンドの音源も聴き直してみて欲しい。かなりパクってんじゃんと思うフレーズもあったりするんで。
こうして精力的に活動を続けているMoving Targets。今回の日本ツアーはバンドが切望し実現するもの。過去に比べるとぽっちゃりしたケニー・チェンバーズだが、歌声は全く衰えることなく、より説得力を増している。3年待たされましたがついに実現するんだ。これは絶対に見逃せない。
MOVING TARGETS “JAPAN TOUR 2023”
5/3(水)東京ー鶯谷WHAT’S UP
5/4(木)大阪ー難波BEARS
5/5(金)京都ー京都POP! PIZZA
5/6(土)愛知ー名古屋246
5/7(日)横浜ー天王町OLIVE
5/8(月)東京ー新代田FEVER
前売予約の詳細は招聘元のSQUIRREL FOXへ。伝説のメロディックパンクバンドの初来日見逃さないでほしい!
https://squirrelfox.wixsite.com/squirrelfox
ちなみに復活後にドラムを叩いているEmilienは、現在のNILSにも参加しているし、WaterslideでリリースをさせてもらったTHE LAST MILEでも活動中というわんぱくぶり。
復活後のMoving Targetsの音源はこちらから
RGF-166/WS252: RAGING NATHANS “STILL SPITING BLOOD” CD
※2023年3月8日リリース予定
※帯付き紙ジャケ仕様、歌詞対訳付き(CDバージョンはジャケの色が異なります)
RAGING NATHANS 5枚目のアルバムで再びWaterslideへカムバック!残念ながら日本での知名度はまだ低いですが、圧倒的なツアー数でアメリカ、ヨーロッパではかなりの人気を博しているバンド。ギターボーカルで中心人物のJoshはDOPAMINESでも活動していますし、運営しているレーベルRad Girlfriend Recordsでは、LEATHERFACEの1stアルバム”Cheery Knowle”のリイシュー盤を一緒に共同リリースしています。前作『Waste My Heart』から引き継いだ、よりメロディアスでポップな側面にOi Punk/ストリートパンクばりのシンガロングなサビを前面に出し、より盛り上がり必死なパンクロックを奏でている。ほんと1曲目からラストまで、次々と名曲を繰り出して来ているんだよ!これ、相当貪欲に色々な音楽を聴いているからこそ出せる音だと思います!アップビートなテンポと、戦闘的なギター、リードと全員合唱のサビ、全てがバンドの最高傑作。これは、過去の作品を非難しているのではなく、彼らはアルバムを出すたびにどんどん良くなっていくバンドなんですよ。ほんとアルバムごとにさらに良くなっていくってのは謎!PROPAGANDHIのアグレッシブなソウルに軽いひねりを加えたようなギターと歌詞、そしてラモーンズが続くシンプルなポップなロックンロールサウンドが完璧にブレンドされており、このアルバムは最初から最後まで全ての曲が聴きごたえのあるものになっている。ポップだけどその前にパンクロック!
(収録曲)
WS231: SINGING LUNGS “COMING AROUND” LP
※2023年2月24日リリース予定
※歌詞対訳付き
※COLOR VINYL
エモリバイバルレーベルCount Your Lucky Stardsとともにこれまでリリースされた音源に注目していたミシガン州の90’sメロディックギターリバイバルバンド、SINGING LUNGSの2ndアルバムをアナログオンリーでリリース!後期HUSKER DU~SUGARやLEMONHEADSなサウンドを鳴らしていたCHEAP GIRLSのBenが地元の仲間たちと、青春時代に聴き漁っていた90年代のオルタナティブ/グランジシーンのようなサウンドを求めて結成したのがこのバンド。まさに、90年代のパンクロック、パンクロックがまだアンダーグラウンドでありながら、当時みんながCMJなどで毎月チェックしていて、ブレイクしそうだった頃を思い出させてくれます。ギタートーンは80年代のミネアポリスサウンドを感じさせ、REPLACEMENTSやもちろんHUSKER DUな感じです。さらにこのバンドの特徴は、あの時代のUKメロディックパンクバンドのDNAも強く感じさせるもので、個人的にはLOVEJUNKやEXIT CONDITION、STOKOEといったバンドが好きな人にも受け入れられるだろう。もちろん、NILS、後期DOUGHBOYS、LEMONHEADS、SMOKING POPES、SUPERCHUNKやGIN BLOSSOMSといったバンドも思い浮かびます。これはあの時代リアルタイムにその周辺のサウンドを聴いていた方は、懐かしいでしょう!もうほんと渋くてじわじわ染みてくる感じです。
ゲストボーカルとしてLaura Stevenson、Rick Johnson (MUSTARD PLUG)、Jamie Woolford (THE STEREO)が参加。さらにゲストギターにはMiski Dee Rodriguez (CITY MOUSE)も参加。レコーディングはRick Johnson(MUSTARD PLUGのベーシスト)、マスタリングはJustin Perkins(SCREECHING WEASEL、RIVERDALES)。そしてアートワークは89年からLookout! Recordsで働き始め、97年にレーベル権利を買取り、レーベル終焉まで運営していたChristopher Appelgrenによるもので、全てにおいてまで90年代に拘った作品づくりです!今作はCount Your Lucky Stars (US)、Sell The Heart Records (US)、 Engineer Records (UK)との共同リリース。
(収録曲)
WS234: WRONG LIFE “WRONG LIFE” CD
※2023年2月14日リリース予定
※帯付きデジパック仕様、歌詞対訳付き(300枚限定、うち国内は150枚限定)
FOR FANS OF: MURDERBURGERS、MEGA CITY FOUR、SKIMMER、UKメロディック/ポップパンク
日本ツアーも行ったスコットランドのTHE MURDERBURGERSの中心人物、Fraserが新バンドを始動。THE MURDERBURGERS解散後はもうバンドはやらないと宣言したものの、速攻でその宣言を撤回。そして結成されたこのバンドは、UKメロディック狂も驚きのサッドメロディックパンク!はっきり言うと、後期MURDERBURGERSの時点で、過去のラモーンパンクから脱却してメロディックサウンドに進化してましたが、このバンドではさらに哀愁度を突き詰めたサウンドをかき鳴らしてる!これが、中期以降のMEGA CITY FOURを彷彿させる音なんだよね。歌詞もパーソナルな内容ながら、そんじょそこらのエモバンドも真っ青な激サッドな内容で、より楽曲を泣かせるものだ。また、メロディーの載せ方も、曲にドンピシャで流れるよう。まさにMEGA CITY FOURからSKIMMERといったイギリスのバンドでしか出せない音像が詰まった1stアルバム。1曲目のタイトルが「暴力の鍵」、そしてラストは「希望の鍵」と、落ちっぱなしではなく最後に光が差し込むところも最高!10年後にも色褪せることなく、愛される作品となることは間違いない。DUCKING PUNCHESのPeteがドラマーとして今作に参加。
(収録曲)
WS245: SUBURBAN NOISE “SOMEWHERE BETWEEN NOW AND FOREVER” LP
※2023年2月14日リリース予定
※限定300枚(Waterslide分は50枚です)
※W/INSERT
※歌詞対訳付き
「時として、時間と空間の限界を超えた友情の絆がある 」この作品は、SUBURBAN NOISEの長い物語を表しているものだ。
SUBURBAN NOISEは知る人ぞ知るバンド。KINA、EVERSORといったイタリアンメロディックバンドの先駆者に加えて、LIFETIME、SENSEFIELDなどに影響を受けたスケボー少年たちが1995年に結成。疾走感と哀愁メロディーの見事な調和が織り成すビューティフルサウンドで熱心なメロディックファンには知られていますが、なんせイタリアのバンドなので入手が大変だったのです。2009年に日本のSP Recordsが彼らの解散までの期間にリリースされた全音源集をリリースし反響を集めました。2018年に動脈瘤を患った親友であるEVERSOR/THE MILES APARTのベーシスト、マルコのリハビリを励ますために2019年再始動を決意。そしてついに完成させたのがこの8曲入りのアルバム!実は今作がSUBURBAN NOISEの1stアルバムとなるのです!彼らの真骨頂でもあるエモーショナルなメロディーを持ちなら疾走感をもつサウンドである”Our simple song”がオープニングトラックとなり、メンバーのルイージ(彼は現在EVERSORのベーシストでもある)がやっているJUNE AND THE WELL同様にREVELATIONエモを感じさせる”A Poem’s line”や”A new day”、それにやはりEVERSORやKINAといった彼らがバンド結成の決定打となった地元のバンドからの影響を随所に感じさせてくれるんだ。鍵盤もアレンジに加え大人に成長した彼らのサウンドだが、ピュアなハートはこれでもかというほどに伝わってくる感動のアルバム。
(収録曲)
WS246: MARK MURPHY AND THE MEDS “MONOCHROME” LP
※1月20日発売(予約いただいた方にはリリース日に到着するように発送します!)
※国内流通分50枚には歌詞対訳付き
※Smokey Clear Vinyl(トータル250枚)
みんな大好きなCROCODILE GOD、NO MARKSのMark MurphyによるニューバンドMARK MURPHY AND THE MEDSが早くも2ndアルバムをリリース!昨年リリースの1stアルバムは最高でしたが、このニューアルバムもCROCODILE GOD好きなら100%ガッツポーズですぜ!もう1曲目のイントロの時点からもろにMarkのポップパンクワールドが炸裂してます!ロックンロールなギターフレーズやカラフルなアレンジセンスが効いた、1stアルバム以上に完璧なUKポップパンク10曲を収録。1stアルバムを気に入っていただけた方は絶対に気に入ってもらえる弾けるサウンド!今作も前作同様にレコーディングでは全ての楽器をMarkが演奏してますが、CROCODILE GODのRavoがゲストボーカルで参加!パワーポップ、3コードポップパンク、スケートパンク、BEACH BOYSといったMarkが音楽を貪欲に掘り下げている引き出しの広さが詰まった内容で、コーラスのハーモニーワーク、ドラムのアレンジなど聴くたびに新たな発見ができる作品。初期GREEN DAY、NO USE FOR A NAME、Danny VapidやLEMONHEADSといったバンドが好きで、まだCROCODILE GODに触れたことのない人にも聴いてもらいたいアルバムです!今作は、Brassneck、Bloated Kat、Cat’s Claw、Kezzy PのDIYレーベルと共同でリリース。今作の裏ジャケの各レーベルのロゴはMarkの息子が描き下ろしてくれたものです。逃さないでくださいね!
(収録曲)
01 MONOCHROME
02 BEES AND HONEY
03 DOING IT RIGHT
04 64 WATT AMPLIFIER
05 HARDCORE FOUR PART 2
06 CECI N’EST PAS UNE CHANSON
07 OCEAN SOUP
08 INDIANA JONES AND YOU
09 YOU AGAIN
10 WE ARE THE MEDS
WS241: WEAK “A GUIDE TO ADULT DESPAIR” LP
※到着次第リリース予定
2018年結成のスペイン産メロディックパンクロックバンドWEAKの2ndアルバムがようやく完成!いやープレスに1年近くかかりました… 前作リリース後はヨーロッパ各地の大きなフェスへの誘われて各地でツアーをするほど嬉しい反響がありました。その自信や勢いが現れた今作は前作以上にのびのびとし感情豊かなサウンドでめちゃくちゃ良いです!全10曲どの曲にもフックがありベストな曲を選ぶのが難しいほど。これまでに多くのバンドで活動してきたメンバーですが、10代の頃にパンクロックにのめり込むきっかけとなったNOFX、LAGWAGON、NO USE FOR A NAME、GOOD RIDDANCEのようなカリフォルニアのスケートパンクをやっぱりやりたいという思いで結成されたのがこのバンド。しかし、そこにアメリカからヨーロッパに飛び火し登場したNO FUN AT ALLやSATANIC SURFERSのようなヨーロッパのフィルターが入るわけで哀愁度も加わってユーロメロディック好きな人の琴線に触れる作品に仕上がってます。圧倒的な90’s感あるサウンドですので90年代にメロコアで熱くなった方、その後の高速メロディックに夢中になった方、ただ単に哀愁メロディックを愛する方、みんなにオススメできるバンドです。歌詞のいたるところに、影響を受けたバンドのアルバムのタイトルや曲名が散りばめられているので、その辺を頭に入れて歌詞に目を通していただければ、また楽しみも増えると思います。
(収録曲)
BTRC154/WS250: MOVING TARGETS “IN THE DUST” LP/CD
※2023年1月下旬リリース予定
※限定200枚
FOR FANS OF: MOVING TARGETS、HUSKER DU、 REPLACEMENTS、LEMONHEADS、NILS、MIDWAY STILL
復活第2弾アルバム「HUMBUCKER」から短いスパンで、早くもニューアルバムがリリースです!25年の眠りから覚めた後は、むちゃくちゃ精力的に活動しています!今作はJ.Robbins (JAWBOX、BURNING AIRLINES、etc)を迎えてMagpie Cage Recording Studioでレコーディングを行いました。ケニー・チェンバースの高度なソングライティング能力と、MOVING TARGETSを再始動させたイヴとエミリアンの鉄壁のリズムセクションを組み合わせた強力なバンドサウンドは健在!今作もMOVING TARGETSに求められるものが完璧に備わった作品だ!めちゃくちゃ渋い!このジワジワ来る感じこそこのバンドの真骨頂ですよ!やっぱり、DRIVE、EXIT CONDITION、MIDWAY STILLをはじめとした多くのUKメロディックバンドたちは多くの影響をこのバンドに受けていたのは間違いなしです。今作リリース後は、ついにMOVING TARGETS初となる日本ツアーが決まって欲しいぞ!
(収録曲)
1 WIPER
2 MAKE IT EASY
3 SACRIFICE
4 OVER MY HEAD
5 DECADENT SIDE
6 ORDINARY SUMMER
7 TO THE SEA
8 MILES AWAY
9 VICTIM OF LOVE
10 STATION
11 E BOW
12 END OF THE LINE
KAHUNA SURFERS『Magical surfers』
interviewed by Axel M. Gundlach
このインタビューはドイツのOX-FANZINE #165に掲載されたものを許可を得て対訳して掲載しています。
カフナとは、ハワイ語に由来し、伝統を培い、技を極めたマジシャンの総称。スウェーデン南部クリッパン出身のKAHUNA SURFERSは、才能あるサーファーなのか?それともスウェーデン出身の偉大なサーフポップパンクバンド先駆者たちの伝統を受け継いでやっているのか? このことを、ベーシストのジョニー・ウィークエンド、キーボードのシンチラ・バニラ、そして2人のギタリスト、ニック・ネイルとアンディ・コロナへ質問してみたかった。ドラマーのケニー・ブレイクは、残念ながら体調不良でインタビューには欠席。このバンドは11月上旬にデビューアルバム「Kahuna Wave」をリリースしたばかりだ。
気を悪くしないでほしいのですが、皆さんはもう25歳ではないですね。ある程度の年齢がいってからバンドを結成した理由を聞かせてください?
ニック:25歳でも、ずっと年上でもいいんだよ。年齢なんて関係ない。いくつになっても同じことで、一緒に音を出して、一緒に楽しく良い時間を過ごすということ。それが若さとフレッシュさを保つことじゃないかな。
あなたたちの曲は、とてもプロフェッショナルで完璧なアレンジがされています。KAHUNA SURFERSがこれまでの人生で初めてのバンドではないですよね?
ジョニー:そうだね、みんな他のバンドでやってたね。100種類くらいのバンドをやってきたような気がするよ。
アンディ:でもみんな、スウェーデン南部の地元でしか知られていないような小さなバンドだったんだ。それに、それぞれのバンドはパンクロック、ロックンロール、60年代ビートなど、異なるスタイルのバンドだったね。
シンチラ:ソロのシンガーソングライター的なものもあったわね。
ニック:俺が一番最初に結成したバンドなんて、もう40年近く前だよ。
シンチラ:私はまだ27だから、そんなに音楽キャリアがあるわけじゃないわ。
ジョニー、ニック、アンディ:嘘つけ、お前も変わりないだろが!(笑)
ほとんどの曲はサーフィンをテーマにしたものですよね。このデビューアルバムには、「Non Surfer」と「Surf King」といった対称的な2曲が収録されています。実際のところ、サーフィンできるんですか?
ジョニー:基本的に俺たちは丘サーファー。陸上ではボードに乗るけど、水中では乗らない。波に乗れるようになりたいというのは、夢というか、みんなの憧れだね。
シンチラ:でも、いつかはやってみたい。日本やスペインのツアーに行った時とかに!
すでに年齢のいったお子さんをお持ちの方もいらっしゃいますよね。バンド活動については、お子さんからどのように言われていますか?お子さんたちは親がバンドをやってるという誇りと、恥ずかしさ、どちらが勝っていますか?
アンディ:いくつかのバンドで演奏してきていて。時によっては俺の子どもたちは恥ずかしいと思ってたときもあるけど、KAHUNA SURFERSにおいては、恥ずかしさよりも誇らしさが勝っていると思うよ。
ジョニー:2人の息子たちは、本当にこのバンドが好きでいてくれてる。下の子は俺らのライブやスタジオで一緒にトロンボーンを演奏したこともあるんだよ。恥ずかしいと思ってたら、彼はそんなこと一緒にやらないだろうしね。
シンチラ:私は娘から、サーフバンドをやっていることは彼女の友達には内緒にしてくれと言われた(笑)彼女からすれば、サーフっていうテーマはスウェーデンのバンドには合わないと思ったんでしょうね。娘は22歳で、「サーフパンク」っていう言葉があまりピンとこないみたい。でも、最近、私たちのライブを観て、本当に良かったって言ってくれた。
スウェーデンには、本当に素晴らしいサーフポップパンクバンドを産みだすお家芸的な伝統がありますよね。SONIC SURF CITYやPSYCHOTIC YOUTHのようなバンドもいますし。
ジョニー:今、名前の挙がった両バンドとはすでに連絡を取り合っていて、SONIC SURF CITYとは、すでに一緒にライヴをやっているし、PSYCHOTIC YOUTHのヨルゲンとは、かなり仲良くさせてもらっているんだ。ヨルゲンは俺たちのために曲を書いてくれていて、その曲もこのアルバムに収録されているよ。実はこの2つのバンドこそ、俺にとって重要なインスピレーションの源だったんだ。
アンディ:俺は数年前からジョニーとバンドをやってて、サーフバンドを始めようという話は、おそらく7年以上前から2人でしていた。ジョニーはKAHUNA SURFERSの原動力で、クリエイティブな気持ちを持って、ついにその温めていた構想を始めたんだ。このバンドをやる前はサーフミュージックは聴いてなかったな。ジョニーがこのバンドで長年の夢を実現し、俺たちはそのメンバーとなることができたんだ。
ジョニーには、みんなをバンドに引き込むための説得力があったんですか?
ニック:そうそう、でも返事するには5秒はかかったな(笑)。いずれにせよ、誘われた時は興奮した。俺は90年代にサーフポップパンクバンドをやっていたんだけど、そのバンドにはちゃんと歌えるバンドメンバーがいなかった。
このバンドはみんな歌が上手いです。ステージに立つ5人が、ドラマーも含めて全員歌いますよね。巧みなヴォーカル・アレンジを完璧に実現していて、メンバー全員が素晴らしいシンガーですね。バンド内で誰が何を歌うかで議論はあったりするんですか?
ジョニー:まさにそのことがこのバンドの全てだと思うよ。楽しく歌い、常に完璧なハーモニーを追求しているんだ。
アンディ:5人の良いシンガーがいるバンドってなかなかないよね。誰が何を歌うかについては議論もない。ニックが主にメインボーカルで、ジョニーがファルセットボイス、僕が中音域を担当している。
ドイツでは現在、カルチュラル・アプロプリエーション「文化の盗用」に関する議論が盛りがってます。アロハシャツを着ることは、ハワイの先住民への抑圧を容認するといったことになりヒンシュクを買うことさえあるのです。あなたたちは、アロハシャツを着て、ハワイ先住民のティキカルチャーをモチーフにしたバンドロゴも使用していますね。スウェーデンではこのことに関して何か言われたことはありますか?
ニック:スウェーデンでは、まだそういった議論は起きていないかな。黒い服を着ることで統一したバンドや、ジーンズにTシャツっていう感じのバンドが多いんだ。KAHUNA SURFERSではアロハシャツを着るのが、俺たちにはそれがぴったりだと思う。
ジョニー:楽しさや生きる喜びを表現することでもあるね。それに、俺たちはハワイの文化を純粋に美しいと思っているんだ。ポジティブなエネルギーも溢れているし。服のことであって、政治的な態度のことではないから。僕らはメタルバンドとはルックスも違うし、それでいいと思っているよ。武骨なビジュアルは僕らのサウンドには合わないしね。
ニック:こういった議論ってどこに繋がっているんだろうか?白人のミュージシャンに、ジャズを演奏すべきではないってならないでしょう。
KAHUNA SURFERSfacebook: fb.com/swedenpoprules