WS213: MARCONIC SABRES “S/T” CD
※プレス完了次第のリリースとなります。
※限定200枚
※メンバー二人とギリオのライナー付き。
知っている人はほとんど皆無だと思いますが、カルト級のバンドをリリースします。しかも、これ過去の音源じゃなくて2020年のレコーディング音源です。埼玉県の春日部市で2009年に結成されたMARCONIC SABRES。彼らの活動初期の頃にすでに俺と彼らの接点はあったのです。その裏話の詳細は、メンバー二人と俺のライナーで明かしていますので、ライナーを読んでのお楽しみとしてください。
現在、THE HUM HUMSで活動しているマルコ(他にMENAGERIEでも活動)がギターボーカル、トモロー(他にTHE WOODCOCKSでも活動)がベースボーカル、そしてTHE WOODCOCKS、NEGWEDGEのドラマーのヒロシがドラム、彼らの中学の同級生ケンタの4人で結成し活動していたバンド。このバンドを知ってる外部の人間は、すでに解散済みと思っていましたが、実は解散していなかったようで、新しい音源をレコーディングしたのです。これが、知らない人が聴いたらTHE HUM HUMSでしょ?ってなる感じでかなりかっこいいんですよ。と、いうことでリリースすることにしました。知っている人はいないと思うんですが、THE HUM HUMSへと繋がるこのミッシングリンクを気になる方がいればいいなということで、限定200枚という弱気でリリースします。このリリースを持って、マルコと俺の間にあったMARCONIC SABRESとしてのバトルは幕を閉じるのです(笑)←ライナーにこの理由は書いてますよ。
では、これよりマルコさんからの挨拶となります。
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現在The Hum Humsというバンドをやっていますマルコと申します。僕がメンバーであり、2009年から2011年くらいにかけて活動をしていたMarconic Sabres(マルコニックセイバーズと読みます)というバンドがいて、その後約10年間何の活動もせず実質解散状態にありました。マルコニックは2枚のデモだけを残してひっそりと消え去っていきました。そのバンドが2020年になり3枚目となる音源を完成させ、リリースするのですが、???って方がほとんどだと思うので長文申し訳ないですが、是非ご一読頂ければ嬉しいです。トモローがセルフライナーをきっちり書いているので、ここでは主にそこでは触れられていないプロフィール的な面について書いてみます。
マルコニックのメンバーは、リーダーでドラムのヒロシ(現Woodcocks、Negwedge)、ギターとボーカルが私マルコ、現在バンドからは離れているギターでたまにボーカルをとってたケンタ・ミナミ、ベースがトモロー(現Hum Humsのドラム、Woodcocksではベース)という4人編成で、埼玉県某市の中学の同級生で活動してました。早耳ポップパンクファンの方ならもうお分かりですね。ベースとドラムのリズム隊はのちのWoodcocksです。元々ヒロシ+マルコ、ケンタ+トモローというそれぞれ別のバンドで高校までやってましたが、卒業のタイミングと共に両方とも解散しました。それから1年後の2009年に僕がケンタとヒロシを誘って3人でやり始めたのがマルコニックです。当初は僕がベースを弾いてました。バンド名は僕の猛烈な反対を押し切る形でケンタが決めました。その理由は、マルコニックは語呂がいいから。セイバーは、コロコロコミックで掲載されていた漫画「レッツアンドゴー」の登場人物の星馬兄弟が使っていたミニ四駆かららしいです。そういえば、数年前にレイスティンガーズというラモーンズのコピーバンドをやっていましたが、そのバンドもミニ四駆のマシン名でした。ミニ四駆バンドを二つもやってたとは…
マルコニックは地元のライブハウスと、当時開店したばかりだった早稲田ZONE-Bなどで2〜3回ライブをして、1枚目のデモを作りました。今作に収録されている『Sebastian Love』は、1stデモの1曲目にも収録していた曲を再録したものでバンド的には一番古い曲です。このデモが出来た時にWaterslide Recordsの企画を見に新宿まで行って(当時Her SpectaclesやUpstairs大好きでした)直接カズさんに渡したのですが、相当ダサかったらしく連絡が来ることはありませんでした。個人的にも初めてレコーディングとなったこの1st Demo。今は聴く勇気もありません。この時に引きこもりから脱出しつつあり、レコーディング知識のあったトモローにこの録音をお願いしたことがきっかけで、このレコーディング後に彼がベースとして加入、僕がギターにスイッチし4人編成となりました。ちなみにトモローは元々ドラマーでベースは素人でした。
ここから余談ですが、ヒロシとケンタの高校の先輩ということで元々知り合いだった、現在Hum Humsのベーシストのオノウエ君が当時やっていたバンドはこの頃、地元でめちゃくちゃ人を集めてました。よく企画に誘ってもらったものです。それからPelotanに初めて会ったのもこの頃ですが、やはり全く相手にしてもらえませんでした。ちなみにPelotanのベースのネギシ兄貴が昨年からHum Humsのギタリストになりました。そういえばきちんとアナウンスしてませんでしたね、すいません。「新メンバー加入!」とか、なんか恥ずかしいじゃないですか。
話は戻り、2010年になり作った2nd Demo。ジャケットはVibratorsのパロディでした。前回で心が折れたのでWaterslideには送りませんでした。すでに殺意しか持っていませんでしたので。
この2ndをリリースした後から僕はもっとメロディアスでコーラスの多い曲をやりたいと思うようになりました。それで作ったのが今回録音した『Short Haired Girl』、『Sana』にあたります。この辺の曲を進めていくうちに、今度はもっとパンク感の薄いポップな曲をやりたいと思うようになりました。それはこのバンドではないなと思って、元々ドラマーであるトモローを誘って並行して2人で始めたのがHum Humsです。結果的にそれもなんか違くて、なんだかんだ今の音になっているのですが… マルコニックが上手くいかなくなり始めたのは色々原因があると思いますが、一番の原因は僕らがHum Humsを始めたことかもしれないですね。
そんなこんなで2011年になり、僕らの最後の曲『Nostalgia』を作りました(当時は『Skimmer』という曲名)。この曲は、辞める本当に直前に出来たのでライブで数回しかやっていないと思います。そして3月10日、東日本大震災の前日の八王子でのライブを最後に活動を止めます。正確にはその後1回ぐらいやったかもしれませんが、あまり覚えていないくらいです。
それから大分時間が経ち昨年2019年の暮れ、僕はMuffsのKimが亡くなったニュースに衝撃を受けました。その時に何がそうさせたのか分からないけど、ふとマルコニックの事を思い出しました。そういえば録ってない曲があったな、久しぶりに4人でやったらどんな感じかなと。解散と明言せず中途半端に終わらせてしまったこと、あの頃の自分らの中でベストだった曲を録音しないでいたことはずっと何となく心残りで気持ち悪かったのです。かといって今後再活動するのも現実的じゃないので、これをけじめにきちんと解散出来ればいいなと思いました。思い切って声をかけたところ、メンバーから異論はなく僕らはまた集まることになりました。
久しぶりにスタジオに入って、まあ全く合わない。10年近いブランクは思った以上に大きかった。それでも2〜3回スタジオに入ると少しずつ元に戻ってきて、万全ではないものの何とか形のようなものになってきました。
今年2020年1月から2月にかけてレコーディングをしました。1枚目のデモと同じくトモローが録音して、録音機材も同じもので。あの時19〜20才だったのが、30才の今でも全く同じようにレコーディングしてて、同じようにオ●ニーの話ばっかりしてて、全然進歩してなくて笑えましたね。
ミックスが上がって今回のデモこそ扱って欲しいと思い、真っ先にカズさんに聴いてもらって、今回は返事が返ってきました。リベンジ成功!と思いきや、結果的にリリースまでしてくれることに。いやはや、解散するバンドなのになんかすいません。でもその反面本当に嬉しいし光栄ですよ。こんな春日部のゴミクズ共相手にしてもらって…
最近のリリースではいつもお願いしてしまっているPelotanのアキラさんにマスタリングを、去年Saturday Night Karaokeで来日した時に自分のイラストを販売していた画家でもあるアンドレサにジャケットをやってもらいました。こんな誰も覚えてないようなバンドなんで、皆さんの協力がないと何も出来なかったです。
もし皆さんがこれを読んで、興味を持って音源を手に入れてくれたらもう思い残すことはありません。全然誰も興味なかったら悔しいんでまたやろうかな?笑
Hum Humsのプロトタイプだとか、違うとか色んな意見があると思います。そんな意見も出るくらい皆さんに聴いてもらって、僕はその意見を是非聞いてみたいです。あと今は疎遠になってしまっている、当時可愛がってくれてた皆さんまで届くといいな。
これを書いている現在、コロナウイルスの影響はまだ世界中に混乱を起こしています。こんな時期でのリリースですが、どうか皆さんにとって前向きになれる小さな一因となり得れればそれ以上のことはありません。
マルコ
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完成次第のリリースとなります。早ければ今月中に出せると思います。