Distro News

11月-19-2015
Filed Under (新入荷) by blackie
お待たせしました!こちらもプレオーダー開始します!
PSYCHOTIC YOUTH “POWER POP TO DIE FOR” CD
※プレオーダー開始!発売日は25日(水)になります!
サイコティック・ユースの名を知ったのは、80年代の終わりskycladからのUS盤”Some Fun”だったような気がする。その後テイチクがユニオン・カーバイド・プロダクションズとともにスウェーデンのパンクとして紹介したのだったか。どちら にしろ、フロントマンのヤルゲン・ウェストマンの書いたライナーを読む限りではその頃に日本のメジャー・レーベルで紹介され、ファン基盤を築いたという認 識は薄いように思える。メジャー・レーベルのリリースは主に権利をもっているレーベルと書面でのやりとりで成立するもので、そこにはDIY的に本人が関わ るということはあまりなかったのかもしれない。しかしながらここ日本においてはポップ・パンクやパワーポップを聴くものにとっては知っていて当然という大 きな存在になっていたと言えるだろう。
90年代のガレージ・パンク、ポップ・パンク、パワーポップの喧噪、まとめて言ってしまうならロックンロールの復権の渦の端っこに居続けた僕のところにヤ ルゲンから連絡が来たのはバンドが解散した後だった。彼らの最後のアルバムとなる”Stereoids”の日本盤と、ライブ盤をTarget Earthから出してくれないか?ということだった。最初は解散してしまったバンドの音源をリリースするということ自体に興味を持てなかったが、やりとり をする内にだんだんとやりたくなって来た。まず、彼が日本のレーベルを探している中で、ビートやプリムソウルズなどのオリジナル・パワーポップと現行バン ドの興味を共存させているとして共通のルーツを持つという意味でTarget Earthを評価してくれていた点、そして僕自身が前からバンドのファンであったこと、上にも書いたように日本ではメジャーから出してて人気、知名度があ るんじゃないかと踏んだこと。で、アルバム2枚同時リリースっていう、僕の経済力からするとムリ目なことをやってみた。ライナーはバンドと交流のあったバ ナナ・エレクターズのNut、ウィンピーズのヒロッキーに頼んで、すごいいいものができた。これが2005年のこと。売れ行きは、良くも悪くもないという か、、、経費が回収できた程度と言えるかもしれない。僕のリリースはいつもそうだけど、出すときは思い入れもあって、これが爆発的に支持されるんじゃない か?と興奮しながら出すんだけど、結果はそうでもないというか(みんな買ってね!)。
ヤルゲンとはその後もやりとりが続き、バンドを一時的に再編して日本に行く、というアイデアはどうか?という打診が来た。僕も乗り気でいろいろ動いて、ラ イブハウスも押さえたりとしたんだけど、諸々の事情(主に経費面の話です)により、中止にすることになった。話に乗ってくれてたディスガスティーンズなど には本当に申し訳ないことをした。
その後もヤルゲンはバックショッツというロカビリーをベースにしたバンドをやっていたりして、その動向は本人からも報告が来ていたんだけど、2年位前から オリジナル・メンバーによる再結成の話なども舞い込んできていた。僕としてはその動向は気にしつつも、単に友人からのニュースという捉え方をしていた。と ころが、2015年夏になり、在東京スウェーデン人の友人ラーズから、サイコティック・ユースが日本に来たいと言っている、というメッセージが来た。 2014年にソニック・サーフ・シティが日本に来ていて、その話が伝わったというようなニュアンスであった。ラーズによれば、ソニック・サーフ・シティを 呼んだWaterslideにも連絡とってみれば?という話だったので、面識は無かったのだが、会ってみることにした。いままで接点は無かったが、海外の バンドを出したり呼んだりと似たような体験をしているし、呑んでも楽しいので一緒に組んでやることにした。
スウェーデン本国でもツアーがあり、それに併せてベスト盤がリリースされるという話であったので、我々も共同リリースとしてそのベスト盤をリリースするこ とにした。本国ではメジャーのユニバーサルから出るということだが、それを我々にリリース許可してくれるっていうのも愉快じゃないか!全盛期の音源が中心 なんだけど、前時代を網羅していて、初期のいわゆるネオ・ガレージだった時代の音源も含まれる。1985年に出た最初のソノシートの曲も入っているのはな かなかすごいと思う。ライナーは彼自身の筆による長文のバンド・ヒストリー。バンドをどう上手く転がしていくかというどんなバンドも抱える葛藤とDIY的 な精神性がにじみ出ている好文章だった。
2015年、10年越しで実現する来日と、このベスト盤をよろしく!
(Target Earth 中上)
FASTKISS “S/T” CD
※来週は連休ですのでプレオーダー開始!
ex-LOVEHANDLE、ex-高橋組/現CLASICKSのメンバー在籍で東京都内を中心にマイペースで活動している日本語ポップパンクバンド FASTKISS待望の単独音源となる9曲入りの1stアルバムが遂に完成!これまでWATERSLIDEのコンピ参加やHIP CAT’Sからの4 WAY SPLIT、コンピ、NOBODYSトリビュートなどで多くの奇人が待ちわびておりました。青春の甘酸っぱさを絶妙なセンスで表現したステキな歌詞と、どこか昭和な雰囲気が香る歌謡曲のDNAを受け継いだキャッチーなメロディーをパンクビートに乗せて歌う楽曲は正に「和製ポップパンク」。随所に70’sパンクオマージュも散りばめられ、パンクロックファンをニヤリとさせるパンク愛も感じられます。ライブ感を損なうこと無く録音された勢いのある演奏である一方、女性ゲストコーラスやサーフポップ、ドゥーワップ、ゲストピアノを迎える曲等もあり、ライブではない録音作品ならではの聴き所も満載。歌心溢れるメインボーカルKOSUKEのみならずメンバー全員ボーカルをとり、曲調も引き出しの多さを感じさ多彩で全9曲があっという間に過ぎてしまう優れたアルバム作品になっています。共演したバンドマンからの評価も厚く、単独音源が長らく待たれていましたが遂に渾身の1stアルバムの登場です。日本語ロックファンもラモーンズチルドレンなポップパンクファンもパワーポップファンも要チェック!チェッカーズに心トキメイた人にもアピールできるかも?!あなたの記憶に残る名盤になるかもしれません。(KP)
3人いるHIP CAT’S中の人の内の一人クマガイ君がLOVEHANDLE解散後に結成したFASTKISSついにアルバムリリースですね。おっせーんだよ!最初の音源はうちのコンピの第一弾に収録してるんだぜ。HIP CAT’Sのバンドの中でレコーディングスタジオの人がチェッカーズみたいだからFASTKISSのレコーディングは楽しいという発言で WITCHCRAFT ACTの面々はおしっこ漏らしたそうです。基本的にはLOVEHANDLEの延長線上のポップパンクなんだけど、日本語歌詞で四捨五入したら40歳なのに 甘酸っぱい歌詞がなかなかいいんです。これ10代後半や20代前半だったらもっと話題になるんだろうなぁといつも聞くたびに思うわけですよ。でもおっさん がこういうのやってもいいじゃないか。殆どの曲はすでに鼻歌できるくらい知ってたけど、やっと音源で聞くことが出来て僕は嬉しいのです。時折、エレファントカシマシをあまり詳しくない俺でもあれエレカシ?と首を傾げるほどキャッチーなメロディーです。余談ですがギターのリチャード・ヘルスはリアルにおしっこ漏らします。(O)



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