BOSS TUNEAGEレトロシリーズUKメロディック三作品登場!B級C級扱いのバンドに日の目を当てるのが我らの仕事でもありますので一部のメロディック狂だけに留まらず色んな人達にまだまだこんな哀愁ギターサウンド出してたバンドが居たのか!と発見して頂けたら幸いでございます!週末は連休を挟みますのでプレオーダー開始します!
FLAME ON “CORRUPT MIND” CD
87年に郊外の小さな村で結成された彼等は、BAD BRAINSやHUSKER DU、SONIC YOUTHに影響を受けそこにハードで速いハードコアを目指す。91年には唯一の音源にして待望の7インチをEMOTION RECORDSからリリースするもあまりにも地味過ぎて一部の哀愁メロディック好き人間のレコ棚に収まる程度だったと思うのが大半じゃないでしょうか?なので今回のリリースもかなり無謀な賭けじゃないかと踏んだところ、残された3本のデモはある意味期待を裏切られることに!!!『なんでこんなに良い曲があったのに、EPにはこの曲を選んだのか???』となるくらい(笑)驚きましたよ。90年の8月に録音された3rdデモはADVERSARYでも活動し後にEXIT CONDITIONに加入したジェイソン・リーがギターで加入したことで世に知られる哀愁メロディックとしても十分通じる良曲や、EXIT CONDITION級のメタリックかつスピード感抜群のメロディック・ハードコア・ナンバーなんかも多数あってかつて1枚のEPのみで消えてしまったFLAME ONの印象を覆すことこの上なし!やはりストークのバンドは侮れない!89年の2ndデモ、88年の1stデモはスピードの速い曲が中心ながらも、そこにあるのは哀愁メロディーであり抜群の存在感を残す!耳に残るようなキャッチーさってのに関しては若干薄いものの、一連のこの時代の哀愁メロディック・ハードコアと並ぶ楽曲を生み出したバンドであったことがここに証明されるはず!いや知って下さい!!!(R)
ADVERSARY “S/T” CD
89年の春に結成されMEANTIME RECORDSからアルバムを出す契約まで漕ぎ着けたものの出す前にそのまま解散しまったADVERSARY。このバンドはデモのみで消えてしまったバンドなのでよほどの好き者以外話題が表沙汰になることなんぞなかったでしょう。しかし当時彼等を観た人間達には相当衝撃だったらしく、その想いがライナーを通じて伝わってきました!音源に関しては89年のデモは同郷のEXIT CONDITION影響下の哀愁メロディック・ハードコアで、バンド解散後にジェイソン・リーはEXIT CONDITIONに加入。しかしこのデモを聴いてみるとビックリ!この時代(80年代後半のイギリス)の様々なメロディック・バンドが残した曲を見事に合わせたかのような曲を作っていることに気付くのです。スピードに頼るだけでもなく、メロディー重視の曲って訳でもないのに耳に残る楽曲。これはMEANTIMEがアルバムを出そうとしたのも頷ける曲の良さがこのバンドにあったのです!これはデモのみで消えていったバンド群の中でもかなり良い曲を残したバンドの一つではないかと確信しました。91年のデモは時代の流れもあるのかエモ化するバンド群同様にスピードを落としていく中でもこのバンドは激情サウンドを取り入れ、より聴かせる音へと変化。これはH.D.Qを体現しているかのようなサウンドの変化であるが、エモ化といってもこのバンドは激情型のサウンドに流れ、他のUKメロディック勢とは違う領域へと辿り着いたようにみえます。更にそこにサックスを導入しフリーキーさを出したのもこの時代のUKバンドじゃ斬新かつ早い方じゃないでしょうか?しかし最後に来てレゲエみたいのやり出してしまうあたり迷走が始まり解散に繋がってしまったんじゃないのか?とも今更ながらに思えてしまいます。総じても初期の頃のバンドはライブ・パフォーマンスは相当素晴らしかったのもあり、当時の一部の人間達からの評価は高かったようで、CONCRETE SOXと一緒にやった時の写真を見る限りカッコ良かったんじゃないか?と思わせるステージングが想像できます。なんせデビュー・ギグがBROKEN BONESの前座という恵まれた環境を用意されたのも運だけではなかったのでしょうね。(R)
COUCH POTATOES “EXCESS ALL AREAS” CD
CHEERS RADIO!でも何回か登場し、聴く度にやっぱこのバンドは良い!となるCOUCH POTATOESが92年に自主でCDR?でリリースされただか、されてないだかの1stアルバムがリマスターされ日の目を見ることに!ちなみに某サイトにScene Policeがリリースとなってますが、このアルバムじゃないですよ。これは一部のUKメロディック狂だけの内輪な話題に終わるんじゃなく是非ともメロディック好きに知って欲しいし聴いて頂きたい!このバンドの出す空気感はホント良い!そしてオリジナル盤持ってる方もリマスターによって音がかなり良くなってるからこれは聴く価値あり!92年にBORN TO BOOZE RECORDSとWEIRD RECORDSからリリースされた7インチEPで世に出た音源はこのアルバムが元だったワケで、当時手売りのみで流通にまわらなかったのか?つかCDRだったとして92年の時点でまだそんな安価で普及していなかったんじゃないか?などは如何せんライナーも情報も何もないのでその経緯は謎です。しかしCOUCHと言えばUKメロディック狂の間ではこの7インチの音源がUKらしい湿り具合と暗さがたまらない渋さを出していることは確かであり、通好みな音源ではあるにも関わらず、“PART OF YOU”や“ANOTHER”をフェイバリットに挙げる人は意外にも多いのです。この雰囲気はやはりUKバンドにしか出せない空気感であり愛すべき音なのです。やはり通好みのB級バンドでも正規音源を何枚も出しているバンドは所詮デモしか出せなかった珍味系バンドとは一線を画すものです。エモい時代に突入する前の彼等の残した哀愁メロディックを堪能することが出来る。寂しく暗いのにどこか心酔してしまう感覚を持ち合わせたバンド。(R)
COUCH POTATOESの音源ってホント聴きこまないと良くねぇで終わっちゃうんじゃないかな。けど初期の彼らって音源簡単には手に入らなかったんだけど、えっこんな感じだったのって当時驚いた。だってこのバンドはDCからの影響もあるんだけど、意外とCRUZ色が初期の頃はあるんだよね。しかも比較できるバンドがG-WHIZっていうこれまたCRUZIAN POP PUNKを掘り下げてる人にしか受けないバンドっていうのが愛すべきショボパンクだよな。この音源をBOSS TUNEGAEがリリースしたのは必然であろう。ただ何故メンバーが現在も運営しているENGINEERでリリースしようとしなかったのか。おそらくメンバーの中でもこの時期はショボすぎるのだろう。けど、COUCHに求めるのはこのしょぼさだろう。G-WHIZ、AG’S、FIVE FOOT NOTHING好きな人はこれを聴かなきゃ損だぜ!(O)
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