UKではSPECIALIST SUBJECTS、HOUSEHOLD NAMEといったレーベルからリリースし、USではPAPER+PLASTIC、KISS OF DEATHからリリースしていたサウスウェールズ産メロディックバンドTHE ARTERIESのメンバーを母体として結成されたバンド。1stアルバムはBrasneck、All In Vinyl、Waterslideの共同でリリース。アルバムリリース後、日本では一部の人にしか受け入れられなかったけど、イギリスでは大きな反響を起こし、THE MENZINGERS,、IRON CHIC、TOYS THAT KILL、さらにTHE BOUNCING SOULSからもUKツアーに指名を受けるほどの知名度を確立してたんだよね。コロナパンデミックで活動が止めってしまってましたが、6年ぶりとなる2ndアルバムをリリース!これはむちゃくちゃ成長が伺える!めっちゃ良いぞ!バーニングメロディックを基本にそこにグランジや、シューゲイズ、90’sカレッジロックをブレンドしたサウンドは、HUSKER DU影響下のメロディックサウンドを求める方から、HUFFYやNOTCHESな轟音ギターメロディック、SMALL BROWN BIKEやSPRAYNARDといったエモいメロディックを求める方から、轟音ギターを奏でるインディーロックファンにまで気に入ってもらえるほどの強力なアルバム。ってかメロディック寄りにしたIDLE WILDみたいな曲もある。ってか後半にも名曲収録されてるからだれることなく余韻がすごい!爆音でバーニング!(O)
BEAR AWAY “A DRASTIC TALE OF WESTERN LIVING” LP
イギリスの東海岸にもアメリカの東海岸と同様のサウンドを鳴らすバンドがいる。恐らく多くの人が今作で初めてこのバンドを知ることになるだろうが、この1stアルバムはとてつもなく強力なサッドメロディックパンクアルバム!Waterslideから2枚のアルバムをリリースしているフィンランドのCUSTODYと、スプリットシングルをリリースし、パンク層からはイギリス版IRON CHIC、インディーロック層からはIDLEWILDの再来と話題になっているところに、1stフルアルバムの登場。メランコリックなギターフレーズに合唱ハーモニー、これが繊細なサウンドの土台。リズムセクションは、メロディーの構成に合わせた流れるようなテンポ。IRON CHIC、THE MENZINGERS、RED CITY RADIOといったバンドがこの感じのサウンドではすでにいるが、やっぱりイギリス特有のメロディーっすよ!時を経ても聴き続けていけられる不変のアルバムだろう!マジで染みる!流行り廃りなんてどうでもいいんだ、ただ良いものは残るんだから!(O)
RAGING NATHANS “FAILURES IN ART: SORDID YOUTH VOL.2” LP
お待たせしましたアナログ盤も到着です!Stiff Little Fingersの出身地でもある北アイルランドのべルファストの男女混成SKATE/メロディック/ポップパンクバンドNO MATTER!2014年結成と意外と活動歴は長いこのバンド、ヨーロッパのフェスや、これまでの音源で世界的には注目され始めノリにノってるこの状況でリリースされる最新作むちゃくちゃ良い!なんといっても彼ら(彼女)たちの、強みはメロコア、3コードポップパンクも取り入れてることで、両方の層からも支持されてるってこと。そして、土地柄の哀愁メロディーがツボです!曲によってメインボーカルを変えてやっているんですが、それぞれの曲の表情が異なっているんですよ。このことが、このバンドがアルバム1枚の中で様々な要素を繰り出しているわけです!ここ日本でも同様に、幅広く受け入れられることになると思います。コロナパンデミックで流れてしまったけど実は日本ツアーも話は動いていたらしい!近いうちに日本ツアーにやってくるかもしれないぞ。BLINK182がブレイクする前の初期の蒼さや、ALKALINE TRIOといったシカゴの泣きメロ、DOWN BY LAWといった玄人受けのする渋さがあるんですよ。(O)