interview with SHORT STORY
We get something but we lose something
都内を中心にライブ活動を行っていて、バンド関係者等から高い支持を受けているメロディックパンクバンドSHORT STORY!クボタユウタ、タチハラトシヒコ、イマノヒロシ、タカツナマサアキ、ヒダタクヤの5人編成で、珍しくギタリストが3人という彼等が繰り出す楽曲は分厚くそして全員合唱コーラスが熱い、さらに泣きのメロディーが涙腺爆発に拍車をかける!これまでに5枚のCDRリリースと様々なレーベルのコンピへの参加を経て、ついに現在ノリにノッてる新興レーベルI HATE SMOKEから待望の8曲入りのアルバム「We get something but we lose something」が10月24日リリースされた!!!この作品が期待以上に最高のデキだったので、早速メンバーのクボタユウタ(G/Vo)とタカツナマサアキ(B/Vo)に話を聞いた。
▲まずはメンバー紹介をお願いします。
クボタ「高校時代にベースのタカツナ君と、もう一人のメンバーと3人で別のバンドをやっていて。」
タカツナ「で、大学のサークルで一緒だったタチハラ君が加入して4人になったんですけど、途中で最初の一人がA SINGLE WORDというバンドをやりたいと抜けてしまって。。」
クボタ「そのバンドを抜けることになったドラムのヒダ君とイマノが加入してって感じです。」
▲で、SHORT STORYとしての結成は何年?
タカツナ「6年位です。」
クボタ「高校を卒業してすぐです。」
▲ギター3本というスタイルは日本のバンドでは珍しいよね。何故ギターが3人なの?
クボタ「一番最後に加入したギターのイマノは、それまでやっていたバンドを辞めて、何もなくなっちゃって。彼は練習にも毎回来てくれていたし、ライブもいつも見に来てくれてたから、一緒に何かやれたら良いなと思ってました。」
タカツナ「そんな感じだったので、ギターが3人っていう狙いはなくて、どうせだったら一緒にやってみる?ってノリで誘った感じです(笑)。」
▲もともと3人をギターでって狙いじゃなかったんだ?
クボタ「ホントに、たまたまそうなっちゃただけです。」
タカツナ「たまたまです(笑)。」
▲3本のギターはライブでのサウンドをブ厚くしていて最高に良いと思うけれど、その反面、曲作りにおいては3本を分けるという作業が難しいと思うけど、どう?。
クボタ「はい、毎回1曲作るのにギターの話だけで1ヶ月は、かかってしまいますね(苦笑)。」
▲今回の音源は今までの音源以上に、上手くそのギター3本が重なってると思うけど。
クボタ「そういってくれるのカズさんだけです!みんなには、意味ねぇよって言われてます(笑)。」
▲曲はクボタ君が一人で?それとも、みんなで書いてるの?
クボタ「始めのうちは原曲を僕が作っていって、みんなで作り上げるって感じだったんですが今は自分が書いてます。」
▲SHORT STORYのサウンドはやっぱりそのギターと全員合唱メロディーが特徴で、5人いる強みになっていると思うんだ。コーラスとかも5人が上手くポジションをわかってるなと思うし。
クボタ「コーラスも自分で作っていって、みんなにここで歌ってと伝えています。」
▲曲は殆どワンマンなんだ?
タカツナ「作曲はワンマンですが、その後にみんなで展開を考えていって作ってる感じですね。」
クボタ「メンバーが気に入らない部分は、ここは嫌だって言うので(笑)。」
▲そもそもPUNKに入って行くきっかけってのは何だったの?
クボタ「中学生の頃、ハイスタやGREEN DAYを知ってからです。」
タカツナ「僕らの世代の人は殆どそうじゃないかと思います。ハイスタの影響は大きいです。」
▲最近聴いてる海外のバンドは?
タカツナ「こないだ再発されたDILLINGER FOURの7″シングルですね」
クボタ「GHOST MICEとか、日本のフォークとかですね」
▲今、自分たちがやってる周りで好きなバンドとかいる?
クボタ「今、一番勢いがあるのがNEKO!だと思います。背が高いのとか(笑)。それと八王子でやってるバンドはみんな尊敬してます。みんな好きですね。」
タカツナ「僕は、やっぱりFOUR TOMORROW好きですね。」
▲では、アルバムについて。これまで単独は自分達でリリースしていて、後はコンピとか他のレーベルって感じだったけど。今回I HATE SMOKEからのリリースとなったのは何故?
クボタ「単純に一番近くでいつも自分達を見てくれていたのがI HATE SMOKEの大澤君で、一番面倒を見てくれていたんです。色々迷っていたんですが、その辺が理由ですね。」
▲じゃ、自分達でリリースするっていう考えはなかったの?
クボタ「それについても、大澤君と相談してたんです。最初のアルバムだから大事にした方が良いよと言ってくれてたりして、彼の言ってることには間違いがないので大澤君のI HATE SMOKEにしました!」
▲アルバムのレコーディング作業はどのくらい?
クボタ「ミックスも含めて5日間でした。録りが3日間ちょっとで。」
▲今回のレコーディング作業はどうだった?
タカツナ「今までの録音は知り合いにやってもらったりしていて、ちょっと、なぁなぁになってた部分があったんですけど。」
クボタ「友達がやってくれていたので、逆に言えない部分もありました。でも今作は自分達の言いたいことが言え完成したので。」
▲達成感はあった?
クボタ「相当ありました!」
タカツナ「自分が録ってるときは楽しいというより辛かったです(笑)。ですが、達成感はあります!」
▲また今作品は8曲入りで、これまでのデモCDRからの曲が半分収録されているけど、何か意図はあったの?
クボタ「単純に曲がないってのと、デモってことで自分達でも相当に妥協していた部分があったのですが、ちゃんとCDとしてリリースするのだから録り直したいという思いがあってです。これまでの曲で再録するとして、たまたま選んだのが4曲だっただけです。」
▲今回の作品でお気に入りの曲をそれぞれ教えて。個人的には4曲目「She Said Bye」のサビが最高だった。神だなと思った。あんまり本人たちの前で褒めたくないけど(笑)。
クボタ「(笑)。7曲目の「I Choose」ですね。久々に曲の最初から最後まで、パッと浮かんだので。迷いがなかった曲です。」
タカツナ「自分も7曲目好きですけど、これは録るまでは展開が難しくて不安だったんです。レコーディングでこれだ!と思うようにできたので、この曲の達成感は高かったですね。」
▲基本的に1曲の中で展開が多いよね。
クボタ「DILLINGER FOURとか、FOUR TOMORROWとか先輩方の影響ですね。」
▲自分達のサウンドをほかの人に伝えるとしたらなんて説明してるの?
タカツナ「メロコアですって言ってます。(笑)メロコアじゃないですけど、知らない人に説明してもわかってもらえないし。」
クボタ「微妙なところですね。何っぽいと思います?」
▲よくわかんない(笑)!誰に似てるって形容するのがほんと難しいよね。文章でこういうバンドなんですとは伝えられるんだけど。
タカツナ「ですよね(笑)。」
(同席していたI HATE SMOKEの大澤君)「ピンポイントでの説明ホントに難しいんですよねー。」
▲自分たちににおいてSHORT STORYってのはどんな存在?クボタ君はBONJOURもやってるけど。
クボタ「始めてやったバンドがSHORT STORYで、他のバンドのことはわからないので。。BONJOURは遊びですし。」
タカツナ「うーん、難しいな。僕もSHORT STORYが初めてのバンドなので。家族とは違うんですけど、なんだろ?」
クボタ「みんな同じ歳だし。変な結束感は強いですね。」
▲では、今後の活動予定を。
クボタ「五人中三人就職しちゃって前のように動けなくなちゃったけど積極的にやりたいです。長く続けても行きたいし。海外も行きたいけどなかなかスケジュールが。地方にも、6年このバンドやっていて未だに行けてないので行きたいです。」
タカツナ「ライブはコンスタントにやっていきたいです!」
(※このインタビューはDOLL No.256 2008年12月号に掲載されたものです。)
SHORT STORY: https://shortstoryband.tumblr.com/