interview with Kevin Powell(SKIMMER, SECT)
ハーモニーとたくさんのコーラスを持つキャッチーなパンクロックをやってる
▲どうもーケビン!日本でインタビューをずっとされてないから君たちの事をよく知らない人も多いと思うんだ。まずは自己紹介をしてよ。
「手短になるように話すよ。僕とテリー(ギター/コーラス、そしてケビンの実弟)は80年代にTHE SECTっていうバンドをやっていたんだ。ALLやMEGA CITY FOUR、SENSELESS THINGS、THE LEMONHEADSなんかとツアーをして、たくさんのレコードをリリースしていた。リリースの中でも、日本で有名なのはUNDERGROUND ROCKERS(リリースはテイチク)っていうコンピに収録された『FOREVER SEVENTEEN』って曲じゃないかな?僕らはヨーロッパ中をツアーしまくったけど、1991年にフランスでのライブ後に解散してしまった。テリーと僕は、アダム(ギター/コーラス)とアンディ(ドラム)を迎えて1993年にSKIMMERとして再びバンドを始めたんだ。で、僕たちは2004年にアンディが事故に遭うまで同じメンバーで続けてたんだ。今はROBIN GEORGE AND WORLDっていうロックバンドにいたウォレンが僕たちのドラマーになった。日本でも96年、98年、00年にツアーしたよ。もうかなり長い事日本に行ってないよ!日本ではSNUFFY SMILE(現SNUFFY SMILES)から音源をリリースしたけど、今は僕たちの新しいアルバム「I’LL TELL YOU WHAT」をリリースしたWATERSLIDEに所属してるよ。そうそう去年の8月にはMAKE THE CONNECTIONっていうレーベルからも「SHE’S SEMINAL」っていう6曲入りの音源をリリースしたよ。僕らは、ハーモニーとたくさんのコーラスを持つキャッチーなパンクロックをやってる。その手の音が好きだったら聴いてみてね。」
「ちょっと待って、決める前にどの曲を収録したか確認しないと。おっけー、手元にCDを持ってきたよ。全部の曲に僕が好きなパートってのは入ってるけど、一番良く出来てると思うのは、『A SCALE OF FIVE』、『GOING ON TOUR WITH THE QUEERS』、『AS THICK AS THIEVES』と『KENNETH』かな。『A SCALE OF FIVE』のシンプルさが好きだな、歌詞もコーラスに上手く滑るように入ってるし。『GOING ON TOUR WITH THE QUEERS』はスピード感と、メロディーをきれいになぞってるギターライン。『AS THICK AS THIEVES』は力強い疾走感、『KENNETH』はアレンジがすごい気に入ってる。イントロのギターもちょっとづつ変えてたり、間奏の部分を通しての曲の持ってき方とかかな。もし一曲だけ選べって言われたら、アルバムの1曲目に収録されている『A SCALE OF FIVE』だな。僕たちメンバー各々の好みも違ってると思うけどね。テリーは『SMALL TALK ABOUT GIRLS & BEER』が好きだし。アダムは「GORDON & JORDAN』を選んだよ。ウォレンは『STAGESTRUCK』だってさ。』
「うん、僕たちが思ってたよりもこのアルバムはリリースされるまでに時間がかかってしまってる。2004年の夏にはレコーディングが終わって、2005年の頭には僕たちの中ではリリースされてる予定だったのに。。。だけど、君が知ってるように2004年の8月にドラマーのアンディが突然に死んじゃって、歌の部分のリミックスの作業が進まなかったんだよ。2004年の10月にはBBCのRADIO 1のセッションの話があって、その時はヘルプでドラムを頼んで収録したんだ。その後は本当のドラマー探しをして、2005年の2月から5月までは募集で来たやつとスタジオに入ってた。けど、上手くいかなくて。その年の10月にウォレンに出会って、それからは、そのラインアップでイギリス国内とアイルランドをツアーしてるよ。1年後にスタジオに戻って、アルバムを全曲通して聴いたときに、イントロの部分をアンディがカウントをしてる部分を聴いたときには、なんとも言えない感じがしたよ。」
「いや、マスターを彼等に渡したのに何ヶ月も連絡がなかったんだ。だから、どうなってるのか聞いてみたんだ。CRACKLE!はデイブとベッキーの二人でやってるんだけど、2005年に彼等に子供ができてから、その時点で彼等にとってレーベル運営が重要じゃなくなったようなんだ。だから彼等と話して、新しいアルバムはCRACKLE!からじゃなく他のレーベルから出そうと決めたんだ。彼等はまだレーベルをやってるよ。以前のように新しいバンドを発掘するのに重きを置いてないけどさ。彼等はSKIMMERの廃盤になってる過去のアルバム『Compitoenail』、『Vexed』に、『TUFFY CLUB』までにリリースしたシングルをまとめた編集盤をリリースしたばかりだよ。で、僕らは新しいアルバムはCRACKLE!からリリースをしないって決めたから、BOSS TUNEAGEに話を持っていったんだよね。そしたらすぐWATERSLIDEと共同でリリースしてくれるって即決してくれた。3月に話し始めて、7月16日には早速リリースされちゃった。」
「変なんだよ。ある部分ではイアンは正しい。パンクシーンはバラバラになってる。だけどたくさんのバンドが、自分たちの力で名前を売ってるよ。以前のように、国内の大きいシーンというより、地域ごとに小さいシーンがたくさん派生しているような状況。同時に国内で売れてる有名なバンドの影響も明らかに大きいんだけどね。MySpace世代だから若いバンドは、強固なファンとの連携があって、上手くファンに宣伝してナショナルチャートにも入っちゃうくらいだし。それぞれのパンクシーンが、いがみ合ってるってことでもないよ。若いキッズなんかはギターミュージックも聴いてて、その流れでFALL OUT BOYとかALAKALINE TRIOとかも聴いて、パンクなのか、ゴスなのか、エモなのか、わけわかんない格好してるかな。つまり境界線ってのがあやふやになってる。僕たちみたいな、長くやってるバンドにとっては、こういったキッズにこそ、僕らのライブに足を運んでもらえるようにしないといけないんだけど。」
「HEROTIC FAILUREは僕たち自身のレーベルだよ。リリースするのも簡単だし自分身でやっていこうって決めたんだ。BOSS TUNEAGEがイギリスとヨーロッパ、日本のディストリビューションを助けてくれる約束をしているから、上手く行く事を願ってるよ。まだ何をリリースするかは決めてないんだけどさ。」
「「Shimokitazawa High』は、もちろん下北沢についてだね。オフの時に遊んでたところだし、そこでのライブもすごい良い思い出ばかりだし。大規模な再開発の計画があるって聴いたけど、本当な話なの?悲しいことだね。
「大きいショーの場合は、お客さんの反応ってのはどこでも同じかな。日本、特に東京のみんなの反応ってのは、いつもすごい特別なんだよ。信じられないくらいみんな歌詞まで覚えてくれれてて、本当にライブを終わりにしたくなくなるぐらいにステージ上で楽しいんだ。イギリス人がアメリカのバンドに憧れてるように、日本のファンは、イギリスのバンドを同じように思ってくれるように感じる。たくさんのライブを日本でやって、日本のみんなが僕たちに良くしてくれたように、いつも日本を愛している。日本のみんなは最高だ!これは本当だよ。」
「イギリスでお気に入りのバンドは、2004年からドラマーを貸してくれているEFFERVESCENT。彼等はイギリスでもあまり知られていないんだけど、ライブもレコードもすごいいいよ!売れてるバンドだと、RAZORLIGHTとTHE PIGEON DETECTIVES、CRIBSの新しいアルバムも好きだな。イギリス以外だと、一番新しいアルバムは個人的にはそこまで好きじゃなかったけどWEEZERはずっと好きだな。JONATHAN RICHMANはソングライティングに置ける僕のヒーロー。最近のパンクバンドだとBULLETS TO BROADWAY、CHIXDIGGIT、JIMMY EAT WORLD、MXPX、THE STARTING LINE、SAVES THE DAY、BLACKOUTSも好きだな。考え出したらきりがないけど。車の中には運転するとき用のCDも別にあるし。」
▲SKIMMERのこれからの予定を教えて。