海外のレコードリイシューバブルすげーよ!BEATNIK TERMITESの1st 12″、SENZABENZAの1stアルバムときて、第三弾は日本の北九州市小倉のFifi And The Mach IIIの93年リリースの1stアルバムだぜ!やっぱり当時ヨーロッパツアーを行っているだけに爪痕をしっかり残していたんでしょう。ついにめでたく初のアナログ化!しかもボーナストラック4曲追加。RAMONESCOREをベースにRUNAWAYS、STOOGESといったロックンロールを織り交ぜた唯一無比の存在なのはこのアルバムを今聴き直しても納得だし、だからこそ、BUM、SHOCK TREATMENTとのスプリットや、Screaming Apple、Get Hip、No Tomorrow、Let’s Danceのように多くの海外レーベルからリリースオファーがあったのも当然だろうね。この時期だからみんな手紙でやり取りしてたんだろうな。(O)
THE CRACK “IN SEARCH OF THE CRACK” LP
UKメロディックファンにもおなじみのバンドだよね。名盤コンピ「Underground Rockers Vol.1」にMC4、SECTともに収録されてるもんね。Oiパンクバンドと認知されている彼らだけど、実は音楽性は広くグラムパワーポップも感じさせるほどにキャッチーでポップなパンクロックを聞かせてくれる。この1stアルバムは88年にLinkからリリースされ、その後リイシューはされ続けこのイタリア盤で4回目。それなのに、現在もオリジナル盤の価値は下がらないってすごくない?それも聴いてみてもらえばわかると思う。とにかく、”Don’t Just Sit Here”の半端ない名曲度すげーだろ?哀愁度もバッチリだけどふつふつと盛り上がるようなサビの繰り返しは頭にこびりついて離れないんだもん。おそらく、COCKSPARRORやCOCKNEY REJECTSといったOiパンクの影響だと思うんだけど、89年のこのアルバムは当時のUKの現在進行形のMC4や初期MANIC STREET PREACHERSといったロックンロールバンドとライバルだったからその感じもしっかりと音に現れてんだよね。と、いうことでUKメロディック好きな人でこのバンドスルーしてた人はちゃんと味わってみてくださいな。きっと好きになってくれると思うから。(O)
THE SIMPLETONES “CALIFORNIA” LP
ポップパンクファンならもちろんこのバンドまで掘り下げていますよね?80年代のカリフォルニアで抜群にキャッチーで軽快なパンクロックを3人の立ちボーカルでやってるキッズたち!メンバーにはのちにドイツへ移住しGIGANTORを結成するJayが在籍。とにかく、どの曲もパンクロックなことを忘れるほどにドポップな彼らが残した曲を網羅した20曲収録の編集盤。元々は2002年にPoshboy(CD)、Jay運営のRe-Force RecordsからリリースされてたけどイタリアでRadiationがリイシュー。SIMPLETONESといえばの”California”、VANDALSのJoshも一時このバンドのメンバーだったのでカバーもした”I Have A Date”、まさにキッズなポップパンク”Kirsty Q”、DICKIESの曲をパロった”You Drive Me (Disco) Ape”などなど大好きな曲がてんこ盛り。とにかく歌詞も10代の等身大すぎるアホなところも最高!俺の音楽的嗜好にも大きな影響を与えてくれたバンドです。ドラッグ大好き、気分最高と朗らかに歌う”I Like Drugs”も彼らの代表曲だけど、メンバーは大人になってからオーバードーズで亡くなっていることは内緒にしておこう。(O)
ex-DYS、ALL、DAG NASTYのDaveさんがやってる大ベテランバンドの9枚目のアルバム2018年作。Samはこのバンド加入するためにSLAP OF REALITY、POHGOHのメンバーとやってたBALANCEをアルバムリリース前に脱退するとこいうトレビアも後年出て来ました。もう、ここまでやってると特段変わりはなく、Daveの声と歌、Samのギターワークの絡みがこのバンドの特徴でしょう。驚きこそないけど、やっぱりかなりのレベルの良曲を普通にポンポンと繰り出してくるとこはお化けですね。奇をてらわないことも大事なんですよ。(O)