コンピをまとめる作業いうものはそうそう簡単なものじゃありません。レーベルサンプラー的なものであれば、曲選んで、はい出来たとできるかもしれないけど、個人の熱い想いで制作するとなると、時間もかかるし、熱量も維持しないといけないしで心折れそうになるときもあるものです。なので、俺もコンピを何作もリリースできてないわけであります。CDとZINEというフォーマットで制作された今作。相当、収録バンドやジンの執筆陣への思い入れがなければできなかったものということが手に入れてすぐにわかるもの。これがフィジカルの大事なところですよ。

VARIOUS ARTISTS “MY FELLOWS” CD+ZINE

ジャンルを飛び越えて集ったコンピレーションアルバムがリリース！48ppのコラムなども掲載のボリューム充分なジンとともに12バンド収録のアルバムも付属という内容。2年前にリリースされる予定だった？ようですが、これだけの内容をまとめるのはなかなか大変だったと思います。特筆すべきはこの音源にFreegan、そしてex-loroのチンネンも在籍のTIED KNOTS、asthenia、そして Nekon!のフルヤ、Freeganのタイガ、DevuレコーディングのDevuさんも在籍のTreadmillsも収録なんでWaterslide的なメロディック好きな人もスルーすることはできないんです！Freeganは7 SECONESの”Young ’til I die”のカバーってことだけど、これ原曲を完全を再構築しててラストのあのコーラスにならないとわからないレベルに脱帽です。TIED KNOTSのDAG NASTYから、現代エモへと展開されるアレンジが海外レベル。静と動と繰り出されるastheniaの世界観もさすがのもの。日本語による合唱メロディックTreadmills。そして大きな発見は初期RANDYをしょぼくしたようなSPROCKET WHEELを彷彿なbeyondman。ZINEの方も95年当時のアメリカのエモシーンの地下室でのライブの写真があったり、このコンピリリースまでの流れがわかる日記形式のコラムなど掲載。初めて聴くバンドもバンドの紹介文を読みながら聴けるコンピの重要な要素をしっかりと組み込んでるので、躊躇するとこなしですよ！(O)

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